映画・ら行

2007年5月15日 (火)

『ラブソングができるまで』  Pop goes your heart?

そうです。こういうラブストーリーが大好き!なのです。何を隠そう、同じ監督の『トゥー ウィーク ノーティス』も映画館で2回観ました。

Musicandlyrics_70420_1 『ラブソングができるまで』 (2007 米)

かつて一世を風靡していたものの今現在は落ち目のミュージシャン・アレックスに、人気絶頂の歌手・コーラの新曲を作るという千載一遇のチャンスが巡ってくる。
しかし、作曲はできても作詞が大の苦手のアレックス。偶然出会った女性・ソフィーが天性の作詞の才能の持ち主だったことから、彼女を口説き落としなんとか曲作りにとりかかることになった。
過去の栄光に生きるミュージシャンと、昔の失恋の痛手から立ち直れないライター。共同作業の中でお互いを知るうちに、いつしかふたりの間には恋が芽生えていくが・・・。

以下ネタばれ。

ここ何年かヒュー様の出てる映画ってなぜか大体好きなんだよねえ、とぼそっと呟いたわたし。それを聞いていた同僚のIさんは「わたしはヒューが好きなんです!」と声高らかに叫んでいました。ヒュー様も昔はサスペンスなんかにも出てたんだよおと教えてあげたら(もっともわたしは観てはいないのですが)、すごく驚いてたけど。彼女はいったい『モーリス』とか観たことあるんだろうか?
ヒュー様自身の80年代と言ったら美青年俳優道まっしぐらで、この映画のような世界とは無縁だったんじゃないのかしらと勝手に想像してしまうんですが。そのヒュー様が、

Musicandlyrics_70420_2_1 これですからねえ。

このオープニング何度もチェックで観たんだけど、いくら観てもやっぱりオカシイです。絶対吹き出しちゃう。お客さんとして観たときも座席で肩が震えるのを抑えるのに相当苦労しました(でもこの前館内にチェックに入ったとき、見える範囲に座ってたお客さんは全然びくともしてなかった。どうしてだ~~~???)。
ボーカルのコリンのなにやらヘンな手つきやなんとなくいかがわしい感じ、バンドメンバーの拙い動きやチープを通り越してもはや陳腐(言いすぎか)な物語仕立てのビデオクリップ。ああ、思い返すとまた笑いが。
そして何よりも、そういうタハ~、トホホ~な80年代絶好調のアレックスをほんとに嬉々として演じていたヒュー様!拍手喝采です。だから好きなの、ヒュー様~☆
以前観た『アバウト ア ボーイ』。クライマックスでマーカス少年を窮地から救う流しのギター弾きを演じていたヒュー様を観て以来この人は音楽の映画もいけるんじゃないのかなーと思ってたんだけど、ちょっと当たってたかも?(別に歌がうまい!とかいうわけではありませんが)

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←近所でえらく安くなってたので、思わず買っちゃいました。

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ソフィーとの出会いの場面で彼女がグランドピアノの上にポンポン無造作に鞄やストールを置いていくのをアレックスは慌てて取り上げますが、高い(のかは知らないけど)グランドピアノに傷つけんなよ!というのはもちろんあるだろうけど、でもそれだけではないという気がします。
昔のファンの前で昔のヒット曲を歌うぐらいしか仕事のない‘過去の人’としての自分を受け入れてはいるけれど、アレックスはやっぱり音楽を愛してる。だから、ソロになって出したアルバムが売れなかった理由もじゅうぶんわかっていて、しかしわかっててもひとりではどうしようもなかった。
それがソフィーに出会ったことで創作意欲を刺激され、人生も変わっていく。それはソフィーにとっても同じで、彼らはまさにそれぞれお互いの‘愛(そして、あるべき人生)に戻る道’だったのかな、と。クサイかもですが。
そしてその、ふたりが作る『愛に(へ?)戻る道』。これは映画の要ともいうべき大事な歌ですが、とてもよかったです。ベタ過ぎるかもしれないけど、いいんだベタ好きだから。
この歌が作られた実際の過程でも何かドラマがなかったのかなー、あったらいいのになーなどと考えちゃったりする、つくづく妄想癖のわたし。

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思わず疑いたくなるセンスの持ち主、愛すべき歌姫コーラ。
やっぱモデルはブリちゃんなのだろうか?

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赤いドレス、似合ってました。ちょっとやせたでしょうか?
なんだかんだ言ってキュートで可愛い機関銃しゃべりドリュー。

ドリューは『ウェディング シンガー』でもA.サンドラーから歌を捧げられて(その歌がすごくいいんだー、可愛くて)、感激して泣いてました(で、しつこいけど、泣き顔がまた可愛いのです)。A.サンドラーとヒュー様に歌を捧げられた女優さんって、他にはいるのかな?すごい名誉なんじゃないかと思うんですけど。ドリュー羨ましいぞ。
しかし、そのアレックスがソフィーに捧げる歌も『愛に戻る道』ももちろん好きだけど、今も頭の中をぐるぐる回っているのは例の‘Pop’の『恋は突然』だったりします。これはしばらく回り続けそう。参ったなー。

Musicandlyrics_70420_3 そして、この笑顔にも参っちゃう~♡ うふふ。

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2006年10月21日 (土)

『ルパン三世 カリオストロの城』  ひょっとして、わたしのルーツ?

‘レンタルビデオ・かいろ’で、【る】の作品として見事選ばれた(や、選んだのはわたしなんですけど)『カリオストロ』。『トトロ』と同じく、もう録画しているにも関わらず金曜ロードショーで放送される日にはなんだかウキウキ・ソワソワしちゃうんですよねえ、なんでだろ。

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しかし生粋の?ルパンファンからすると、『カリオストロ』のルパンはルパンじゃない!そうで(わたしのまわりにもそう言っている人が何人かいる)。優しすぎるとか、エッチさ加減やニヒルさが足りないとかなんとか。そっかな?そっかなあ??うーんそうかも。
でもでも、わたしには難しいことはわかんないや。好きなものは好きなんだい!

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これをガチャガチャで取るためにかなりつぎ込んで、でもどうしても取れなくて、結局持ってた人に頼み込んで譲ってもらったぐらい好きなんだーい!うおー!
ではあらすじ。

モナコの国営カジノから大金を盗み出すことに成功したルパン一味。しかしその金は伝説の偽札‘ゴート札’であることが判明します。
次の仕事は決まった!と、ゴート札の震源地カリオストロ公国へ向かったルパンと次元が行き当たったのは、花嫁衣裳姿で必死に車を運転する少女と彼女を追う黒ずくめの男たちのカーチェイス。即座に少女の味方をすることに決めたふたりは男たちを撃退し、体を張って彼女を救出しますが、結局新たにやって来た追っ手に彼女を連れ去られてしまいました。ルパンの手に残ったのは少女がしていた手袋と、手袋の中にあった古い指輪。その指輪のおかげで彼は少女が誰なのかを知り、忘れていた過去を思い出します。
ルパンは、少女を助け出す為に命を懸けることになるのです。

以下ネタばれ。

ほんとに大好きで、幼稚園ぐらいのころからテレビ放送されるたびに姉とふたりで必ず観ていました。お札がはらはらと舞う、あのオープニング・・・(うっとり)。

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‘映画史上最も完璧なオープニングのひとつ’と言っても過言ではないでしょう。

小さい時は、どう考えても無理だろ!と突っ込みを入れたくなるようなアクションの数々が大好きでたぶんそれ中心で観てた。
成長するにつれてルパンとクラリスのラブストーリーの部分にも注目するようになっていったけど、最後にルパンがクラリスを連れて行かないのがどうにも解せませんでした。なんで文句なしのハッピーエンドにしてくれないんだろう?とすごく不思議で。
それがいつの間にか、これはこの終わり方だからいいんだなあと思うようになっていったんだよなあ・・・。今考えると、この結末を好きになったその時にわたしは大人への第一歩を踏み出したのかも(←恥ずかしいけどマジでございます)。
有名なラスト、「一緒に行きたい」と胸にしがみつくクラリスを抱きしめようとして思いとどまるルパン。‘抱きしめるだけならいいって、ほらほら抱きしめんかい!’とけしかけたくなりながらも、このやせ我慢に男の美学(!)を見た、そしてこのルパンを‘理想のタイプ’だと思ったわたし。ヒー、駿の思惑に見事に乗せられております。
もちろんハッピーエンドになるに越したことはないけど、一方で“連れてかない男・ついてかない女・あえて別れるふたり”というパターンにも魅かれるようになったのは、きっとこの『カリオストロ』の影響です。うん、絶対そうだ!

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とっつぁんステキ、ギャー!この後見せてくれるウインクもステキ、ギャー!

そしてこの映画も、やはり登場人物がみんないいんだ~。
クラリスの王冠を被って戦い、最後までその王冠を手放さないお茶目な次元、せりふ少ないけど一言一言がかっこよかったり可愛いかったりの五右衛門、色っぽくてなんでもできてパーフェクトな不二子、敵であるルパンを愛してやまない銭形のとっつぁん、健気で可憐で芯の強い宮崎アニメのヒロインの原点クラリス、笑い声の気色悪さは折り紙つきの、悪役の手本のようなカリオストロ伯爵。伯爵の腹心のジョドーも、衛士長のグスタフも、クラリスのお屋敷の庭師のおじいさんも、銭形警部にどこまでもついて行く埼玉県警の警官たちも、すごく好きなんですよねえ。

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こんだけ長い間好きで何度も何度も観返してきて、その間に感じ方が変わったところもあるし、変わらずにずっと好きなところもある。幸せな中にも少しの淋しさがあるラストといい、脇役に至るまで魅力的なところといい、これはほんとにわたしの好みの原点のようです。
細かいところを語りだしたらきりがないので、最後にひとつだけ。
ラスト、庭師のおじいさんがルパンや銭形たちを見送りながら言うせりふ;

「なんと気持ちの良い連中だろう」

これは、この映画を観たわたしの感想でもあるのでした。

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2006年10月11日 (水)

『ロック ユー!』  星を動かした男と、イカれた・イカした仲間たち

なんだか元気になれる映画を観たい気分だなあ、何がいいかな~と考えていたら、8月の地上波放送でズタボロにされてしまった『ロック ユー!』の恨みをまだ晴らしていなかったことに気がついてしまった!そんなわけで、喜びいさんで観直すことにしました。

ロック・ユー! DVD ロック・ユー!

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2006/09/27
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中世ヨーロッパ。平民にも貴族にも大人気のスポーツ、馬上槍試合。エクター卿は数々の勝利を収めてきました。しかし年老いた彼は試合の途中で亡くなってしまい、長年従者として仕えていたウィリアムが卿のふりをして代わりに出場することになります。初めての試合で辛くも勝利するウィリアム。その勝利は、彼に子供の頃からの「騎士になりたい」という夢を思い出させました。
貴族にしか参加が許されていない馬上槍試合に出場するためには、自分の‘屋根葺き職人の息子’という身分を偽らなければなりません。当然猛反対する仲間たちをなんとか説き伏せ、ウィリアムは特訓を重ねて‘ウルリック・フォン・リキテンシュタイン卿’として試合に臨みます。経験を積み度胸をつけて、どんどん強くなっていくウィリアム。いつの間にか彼はとても有名な人気者になっていました。
しかし、このままうまく行くわけはなかったのです・・・。

以下ガンガンネタばれ。

「なにを~~っっっ!!!」と言われてしまいそうですが、冷静な目で観るとこの映画は特に何のひねりがあるわけでもない、‘恋と友情と挫折と成功’を描いた王道の中の王道ストーリー?だと思うんです。それなのになぜこんなにわたしを(そしておそらく皆さんをも)惹き付けてやまないのかなあ?前にも書きましたが、それはやっぱり登場人物が揃いも揃ってすごーく魅力的だからなのではないかと。

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ウィリアムは‘情けは人のためならず’を地で行ってる気がする。

なぜかジョスリンの名前を覚えられずにいっつも‘ジャスミン’と勘違いしてしまうんだけど(←映画が違うやろ)、彼女も含めてもうできれば全員の画像を貼り付けたいくらい、出てくる人出てくる人みんな大好き。
主人公ウィリアムのかっこよさとお茶目さ(笑顔がもうかわいくってかわいくって~)。そして夢を実現しようとする情熱。スポ根もののお約束なんだけど、やっぱり応援したくなってしまう。
あの憎たらしいアダマー伯にも、ものすごく卑怯な手を使ってさえ絶対ヒーローにはなれない悲哀(というと美しすぎるけど)のようなものがそこはかとなく感じられるし(『ピンポン』の記事でも書いたけど、こういう‘持たざるもの’にとことん弱いのだった)。しかも彼がいなければストーリーは展開しないじゃあないですか、ねえ。

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古今東西?仇役というのは黒い鎧兜で黒い馬に乗ってるもんなのです。

そして頻繁に出てくる、印象的な言い回し;

“change the stars”

映画の中では“運命を変える”と訳されていましたが、文字通り受け取るなら“星座の配置を換える”という意味になるのでしょうか。ウィリアムは、それだけ不可能に近いことを見事にやってのけた。でもそれは彼ひとりでは絶対に無理でした。そういうベタな(?)部分も実に心地よい。

息子が夢を叶えられるように手を尽くし、成長した彼が帰ってくることを信じてずっと待ち続けたお父さん。
そんなお父さんの思いを察し、12年もの長い間ウィリアムを預かってくれたエクター卿(きっと自分の練習相手に指名することでウィリアムを鍛えてくれたんじゃないかな)。
一緒にエクター卿に仕えていたローランド。今やみんなのまとめ役。最終的な決定権は彼にあるらしく、何かあるとウィリアムもみんなもローランドにお伺いをたてるのが当たり前になっている。
ボケるつもりはないのにいっつもボケ担当になってしまうワットは、みんなから突っ込まれどつかれもう大変。でも彼がいてくれないと旅は楽しくならない。
メカニック担当・ケイトには愛する夫を亡くしたという過去があるけれど、仲間たちの中で一番しっかりしているクールビューティー。彼女のひとことにはなにか重みがある気がする。

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miyucoさん曰く‘堂々としたいかがわしさ’。諸手を挙げて賛成ですー。

賭け事に目がないチョーサー。しかし同時に、敵の紋章官ですら彼の話術に憧れていつの間にか真似をするようになってしまうという悪魔的な魅力の持ち主でもある。裸でも革コートでもイイんだなあ。
ウィリアムのハートを射抜いた、エキゾティック美人のジョスリン。頭の回転が速い相当な自信家だけど、ウィリアムからのラブレターに感激してワットに託した返事はすごく可愛かった。
恋にうつつをぬかすウィリアムを半分呆れ顔で見ていたローランドを一目で虜にした、ジョスリンの侍女の(というよりも友達のような)クリスチアーナ。控えめな、これまた美人。
ウィリアムに受けた恩を、ここぞという時に最高の形で返してくれたエドワード黒太子。きっと彼はウィリアムの大ファンになっちゃったんだろうな。
そして、アダマー伯の紋章官ジャーマイン。主をたてながらも、チョーサーの素晴らしい弁舌に圧倒される表情。最後の試合のウィリアムの見事な勝利に素直な称賛と拍手を送る笑顔。彼のこの笑顔のおかげで、わたしは本当にこの映画を好きになったのでした。

以上、いつものように長くなってしまったけど、この中の誰か一人でも欠けていたら物足りなく感じてしまったのではないかとわたしは本気で考えております。

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この画像を見つけられてどんなに嬉しかったことか・・・。

チョーサーが紹介した「ウィリアム・サッチャー卿」という名前を聞いて、(本人は自覚していないだろうけど)真面目なことなんて言ったためしがなかったワットがこう言う場面がすごく好き。

「サー・ウィリアム・サッチャー。お前の名前だぞ」

登場人物みんなそれぞれに、ちょっとだけ・あるいはしっかりと見せ場を作ってくれる、こういう丁寧な映画を観ると本当に嬉しくなってしまいます。この点では『ロック ユー!』はBBMに通じているんじゃないかなあと思うんだけど、皆さんいかがでしょうか?
そしてもうひとつ無理矢理共通点を挙げるなら、恋に落ちたウィリアムがこんなせりふを言っていました。ぎゃー、ラストのイニスだあああ!!!なんちゃって。

“Love has given me wings, so I must fly.”

うう、毎度のことながらながーい感想を書いてたらまた観たくなってきてしまいました。・・・DVD買わなきゃあ。コレクターズエディション、今は¥1,490になっているそうですよ。皆さまもおひとつどうですか???

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