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2006年11月17日 (金)

新作映画ひとくち感想(その2)

だいぶん寒くなってきました。皆さまお風邪などひかれていらっしゃいませんか?
前回に引き続き、最近観た新作映画の感想です。

Tristanisolde_1110_1

『トリスタンとイゾルデ』
じじじじ実は『ロミオとジュリエット』をあまり好きではないわたくし(きっとものすごく少数派でしょうね・・・)、この『トリスタンと~』もかなり恐る恐る観てみました。でもこっちは好きだった!なぜか?それは、ふたりが恋に落ちる過程や、その恋が困難なものになっていくさまにとても説得力を感じたからだと思います。
そして何より、皆さんも書かれているマーク王の存在。彼がこんなに立派で魅力的な人でなかったらトリスタンとイゾルデの恋は‘悲恋’にはならなかったはずで、そのキーパーソンをあのR.シーウェルが文句なく素敵に演じてくれていたのは、とても嬉しい驚きでした。
ん?ってことはわたしはこの映画というよりもルーファス氏が好きなの?んん?

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『ワールドトレードセンター』(ちょっとネタバレ)
主役のふたりは絶対助かる!ということが分かっていたので安心して観られるかなあと思っていたらやっぱりそれは甘い考えでした・・・。
すごく印象に残っているのは、夫の搬送先の病院でM.ベロがある女性に出会い、「今朝喧嘩したまま息子を送り出してしまった」と言って泣く彼女を黙って抱きしめる場面。
こんな後悔をした人が、どれだけいたんだろう。その人たちは今も後悔し続けているんだろうか。そう思って、胸が苦しくなりました。
そしてこの映画のテーマからは大幅にずれているかもしれないけど、突然会えなくなっても悔やまなくて済むように家族や自分の周りの人たちをもっと大事にしなくちゃ、と今さらながらに感じたのでした。でもなかなか実践できないのです・・・。「言わなくても分かってるだろう」というのは通用しないんだけど。言わなくちゃいけないことは、ちゃんと言わなくちゃいけないんだけど。うーん。
しかし、この感想やっぱり的外れだわ。

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『フラガール』(ちょっとネタバレ)
こんな映画を嫌いなわけがないシリーズ第二弾。
何かに懸命に打ち込む人たちと、それを応援し、支えようとする人々。こういう物語に、わたしはとことん弱い。
ダンスど素人だけど頑張る女の子たち、彼女らに感化されて変わっていくやさぐれ美人のまどか先生、まどか先生を見守る男たち(トヨエツと一徳さん!)、みーんな大好きだったなあ。
そして富司純子さん演じるお母さんがすごく素敵でした。晴れ舞台の娘のダンスに観客が拍手喝采を送ってくれるのを見て感激する場面では、マジにもらい号泣(変な言葉)してしまいました・・・。
『天使にラブソングを・・・』『リトルダンサー』『遠い空の向こうに』『フルモンティ』『ブラス!』をお好きだという方、ぜひご覧くださいませ。ちなみにわたしは、全部大好きです☆

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『ブラックダリア』
以前『L.A.コンフィデンシャル』が公開されたときに、本屋さんの罠にまんまとはまって買ってしまった小説『ブラックダリア』。映画化されると聞いたとき、そしてキャストを知ったときはものすごく興奮したのですが。
実際に観てみると、あれれ?もしかしてわたしはいつの間にか勝手に頭の中で筋を変えてしまってたのかしら?というほど内容に違和感を感じてしまいました。ほんとに単なるわたしの勘違いかもしれないけど。
でももっと登場人物たちに魅力があった気がするんだけどなあ・・・。バッキーとケイの関係ひとつとってみても、もっと入り組んでてもっと一筋縄では行かなくてもっと葛藤があったような。脚色という作業は本当に大事なものなんだなあと痛感しました。
無性に『L.A.~』を観直したくなってこの前レンタルしたのですが、こっちはやっぱり面白かった。今度は小説『ブラックダリア』を読み直そうと画策しております。

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『16ブロック』
ジャックのお父さんを演じたP.マクロビー氏が『ワールドトレードセンター』に出演していると言うのは有名な話ですが(ですよね?)、実はこの映画にも出てたんです!館内チェックで入ったときに偶然目撃して、びっくりしました(で、確認の為に全部観てみたのでした)。
さらに奇遇なことにB.ウィリス演じる主役の名前が‘ジャック’だったのです~。マクロビー氏が「ジャック!」と呼ぶ場面もあった為、わたしはすごく変な(異常な?)興奮のしかたをしてしまいました・・・。
そして、この作品について書きたかったのは、それだけなのでした~(←ヒドイ?)。にゃは。

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『太陽』
以前楽しみにしていた『カサノバ』で睡魔に負けてしまうという大失態を演じてしまったわたくし、なんとこの作品でもやってしまいました・・・。なのであんまりどうこう言う資格はないんですが。
自分から望んだわけではないのに‘神’と崇め奉られ、‘神’なのに戦争を防げなかった天皇の心や気持ちを、ロシアの監督さんがここまで表現してくれたことに驚いてしまいます。お年を召した方がこの映画をご覧になった感想を、ぜひお聞きしたいです。こんな天皇の描かれ方をどう思われるのでしょう?
そして。最近『硫黄島からの手紙』の予告がたくさん流されていますが、その中にこんな感じのせりふがありました。
「ここで自決するのと、死なずに最後まで戦い抜くのと、どっちが陛下の御為になる?」
これを聞くと、『太陽』で戦争を終わらせようと悩み苦しんだ昭和天皇の姿を思い出して複雑な気分になってしまいます。きっとどっちも望まれてはいなかったと思うんだけどなあ。誰にも死んで欲しくないと思われていたと思うんだけどなあ。ふう。

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『サンキュー・スモーキング』(ちょっとネタバレ)
実はかなり気になる存在のA.エッカート(この読み方でいいのか自信なし)。
『ブラックダリア』では自分の中の闇に飲み込まれて自滅していく刑事を狂気を滲ませて演じていましたが、この作品ではガラリと変身しています。すごくよいです。
世渡り上手で飄々と生きていく、でも自分の信念は貫く痛快・爽快な男、ニック。わたしはどちらかと言うと煙草の煙は吸いたくない派なのですが、煙草会社の人間で自身もかなりの愛煙家であるニックの思想にかなりうなずかされちゃいました。
「情報をどれだけたくさん得ても、最後に決断するのは自分。
  だから煙草を吸うか吸わないかも自分で決めろ」
これって喫煙に限らず、全ての面で通用する考え方だよなあと思ったのです。でも‘自分で決める’って案外難しい・・・。そして、その決断から生まれた結果を誰のせいにもせずに自分で引き受けることができたなら本当にかっこいいんだけど、それも難しいことのような気がします。
それにしても。訴訟国家アメリカでは、日本人からすると「は???」ということで訴えを起こしてしかも勝利し、ものすごい額のお金を得ている方がいらっしゃるようですが(ハンバーガーで太ったから金出せ!なんていう裁判もありましたよねえ)。そういう国でこの映画がかなり評判になったというのは、なんだか皮肉な気がする。やっぱりアメリカって変な国だなあ。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

以上、ひとくち感想(その2)をお送りいたしました。

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コメント

かいろさん★「ひとくち感想」の第2弾、待ってました~★未見の映画があったら、かいろさんの評論を参考にして今週末に観にいこうと思ってたんだもの。ありがとうございます。
『トリスタンとイゾルデ』、「それじゃ私も週末観にいこう」と思ったらあれれ・・・この映画、私が行こうとしてた映画館ではみんな明日(17日)で上映終わりになってる(涙)。たしか、まだ公開されて1ヶ月程度だったと思うけど。美男美女映画のはずなのに宣伝が地味だったのかしら???残念。
『ワールドトレードセンター』は見ましたっ。これについては、既に真紅さんがすばらしいブログを書いていらっしゃるのでメグのコメントは省略っ(←こらー!手抜きするな~:汗)。この映画、音が怖かったですね。あの日あの時あの場所での「あの音」。「映画化するのは時期尚早」という意見もあったようですが、私は大スクリーンで見られて良かったと思っています。というか、これはおうちの小さなTV画面ではなくて映画館の大スクリーンで見るべき映画だと思いました。
『フラガール』はベタなお話ですが、気分転換にはもってこいgood映画でしたね♪この映画、おすぎさんがめずらしく主演女優・松雪泰子さんを誉めていた映画です。曰く「今まで全然大した女優だと思わなかったのに、いい役に出逢えば女優は輝くことができるっていう典型的な映画よっ!」。おすぎさんは同じことをかつて『雨あがる』の宮崎美子さんについても言っていました。女優さんが魅力的に見える映画は良い映画~。
『太陽』は去年の今頃、「日本では公開は無理なのでは」とか言われてましたね。公開にあたって「イッセー尾形さんの身に危険が及ぶ事態にならないか」という懸念もあったそうですが、実際には特に騒ぎもなく淡々とロングラン上映となっていて「ほっ」としています。
かいろさんの評論拝見して私は今度『サンキュー・スモーキング』を見にいこうと思いましたっ。「ひとくち感想2」ありがたく参考にさせていただきました~★

投稿: メグ | 2006年11月17日 (金) 01時37分

かいろさん、こんにちは。「ひとくち感想2」アップありがとう。
これからも、無理せずこういう形でも書いてくれるとうれしいです。
さて。あら~、『トリスタン』じゃないの!かいろさん、J.フランコがあんまり好きじゃない、って言ってたから、彼についてはスルーね(笑)
『WTC』の感想、全然的外れじゃないと思いますよ。私もあの黒人のお母さんは身につまされました~。。
自分の家族や周りの人を大事にするって、当たり前だけどすごく大切なことですよね。
『フラガール』まだ観てないんだけどすっごく観たいです。間に合うかしら・・。
そしてかいろさんのリクエストにお答えして、『トンマッコル』アップしましたんで拙宅にもまた遊びにきてね。
ではでは。
P.S.メグさん、素晴らしいなどと滅相もないですよ。ありがとうございます。

投稿: 真紅 | 2006年11月17日 (金) 12時22分

メグさん、真紅さん、こんにちは!コメントありがとうございます!まとめてお返事させてください。


☆メグさん
ヒー、わたしの感想を参考に・・・なんてお止めになったほうがよろしいかと思います~。責任持てませんよ!なんちゃって。

映画の公開って、なぜか時々一斉に終了することがありますよね。そんなんじゃたくさんの映画館で上映している意味がない気がするんだけど、興行側にもいろいろ‘やむにやまれぬ大人の事情’があるようで・・・。まあよくわかんないけど、ステキな映画はできるだけ長く上映してほしいなあ。

『ワールドトレードセンター』、おっしゃるとおり音が怖すぎでしたね・・・。
上からどんどん瓦礫が落ちてきて、もうダメだと思った主人公が聖書か何かの言葉を唱える場面を覚えていらっしゃいますか?あの時はわたしも一緒に唱えさせて~という気持ちになってしまいました。

それと『フラガール』。

>「今まで全然大した女優だと思わなかったのに、いい役に出逢えば女優は輝くことができるっていう典型的な映画よっ!」。
>女優さんが魅力的に見える映画は良い映画~。

はい、同感でございます!
でも松雪さんに関しては、演技がうまいかどうかは別にして前から好きだったのでした。『きらきらひかる』のドラマの月山刑事はものすごくはまり役だったと思います☆ メグさん見てらっしゃいましたか?

さて、『サンキュー・スモーキング』きっと面白いと思います~。主演俳優さんはわたしの中でいい男判定を受けてますので、ぜひともチェックしてくださいませ。
それではこの辺で。ありがとうございました!


☆真紅さん
J.フランコ、好きじゃないってわけじゃなくて~~~アワワワワ(←慌てまくり)。記事には書いてませんが、もちろんあのトリスタンかっこよかったです☆ しかしイゾルデはちょっと地味だったかな???という気がしないでもないですが・・・。でもやっぱりわたしの目はマーク王に向かってしまうのでした。

そして『ワールドトレードセンター』。
的外れじゃないとのお言葉、ありがとうございます!わたしはどうもピンポイントの感想しかかけないらしく、しかもそのポイントもずれていることが多いんです・・・。真紅さんにこう言っていただけて、安心しました。
で、やっぱり話が逸れますけども。同僚がこの映画のことを「あんまり泣けなかったんですよね~」と言っていて、わたくしちょっと嫌な気がしました。さらに心の中で突っ込んでしまいました。「そんなに泣きたいんかい!何かを見て泣きたいんなら『フランダースの犬』とか観といたらいいやんけ!」うーん、我ながら短気です~。

『フラガール』ご覧になれるといいですね!彼らは‘寒い地方で常夏作戦’ということで頑張ったのだから、寒い今に観るのもステキだと思います♪ ご覧になったら感想をアップしてくださいませ~(こればっか)。
それではこの辺で。ありがとうございました!

投稿: かいろ | 2006年11月18日 (土) 22時16分

カイロさま、こんばんは~♪
アーロン・エッカート!!私もすごーく気になるんです。
「サンキュー・スモーキング」観たいけれど無理そうだし、「ブラック・ダリア」にもジョシュの相棒で出てるんですよね。観たい~(泣)
「ロミオとジュリエット」(笑)
あ、私も一緒です一緒です(ひそひそ話>笑)
でも、もしかすると昔の映画が苦手だったのかもしれないです^^;
山崎努(こちらに書いてしまって申し訳ありません)さんを挙げておられるかいろさまに惚れました。
「天国と地獄」の山崎さんよかったですよ~。私、かなりの三船ファンなのですけど、この映画では山崎さんが良かったですもの!!

投稿: 武田 | 2006年11月19日 (日) 00時02分

武田さん、こんにちは!コメントありがとうございます!
アーロンかっこよいですよねえ~♪
わたしが彼を初めて知ったのは『エリン ブロコビッチ』でした。その時の役の外見はわたしの好みからはむちゃくちゃかけ離れていたのに、なぜか惚れてしまいまして・・・。その後も出演作を何本か観たけれど、やっぱりステキだなあと思っております☆
『サンキュー・スモーキング』武田さんにも観ていただきたいです~~~。いつかDVDででも、きっとご覧になってくださいませ。
そして、

>あ、私も一緒です一緒です(ひそひそ話>笑)

そうなんです、‘ひそひそ話’で・・・。イヒヒ。
(でも、『恋に落ちたシェイクスピア』で描かれていた『ロミオとジュリエット』は好きなんですよね・・・なぜでしょう???)

>「天国と地獄」の山崎さんよかったですよ~。私、かなりの三船ファンなのですけど、この映画では山崎さんが良かったですもの!!

きゃ~、武田さんにここまで言わしめてしまう『天国と地獄』、絶対に観なければなりません!!!
実は今日も‘レンタルビデオ屋さんで手にとったものの棚に戻す’をやってしまったんです。でも次は借ります!最後の絶叫シーンを、目に焼き付けます!
それではこの辺で。ありがとうございました!

投稿: かいろ | 2006年11月19日 (日) 11時21分

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