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2006年11月12日 (日)

新作映画ひとくち感想(その1)

たくさん新作映画を観ているのに、観るばっかりで感想を書くのが全く追いつきません・・・。そこで、ここ何ヶ月かで観た作品のうち印象に残っているものをご紹介させていただきます。
まず、ひとくちでは収まらなさそうだからいつの日かちゃんと個別に記事にしたい(できるかどうかは別として)映画たち。

●『トランスアメリカ』
●『時をかける少女』
●『夜のピクニック』
●『地下鉄に乗って』
●『サムサッカー』
●『カポーティ』
●『手紙』
●『父親たちの星条旗』
●『トンマッコルへようこそ』

うーむ、全部書けるだろうか?無理だろなきっと。
と、もう弱気になってしまったところでひとくち感想スタート!

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

United93_1110_1_2

『ユナイテッド93』
ハイジャックなのかそうでないのか、状況がほとんど掴めない管制塔や軍の混乱ぶり。何も知らずに飛行機に乗っている93便の人々。それらが交互に描写され、少しも気を抜くことができません。
事実に基づいているとはいえ、飛行機の中の出来事に関してはやはり想像によるところも多々あるんだろうけど、しかし地上にいる人々については本当にこんな感じだったはずです。いったいどれだけの飛行機がハイジャックされているのか・次にどんなことが起きるのか・どう対処すればいいのか。何もかもが全く分からない不安と焦燥。これ以上ないほど痛感させられる、自分たちの無力さ。覚悟はしていたけど、やはり凄まじかったです・・・。
観終わって最初に感じたのは、‘やっと解放された’という安堵感でした。不謹慎で単純な自分が嫌になりました。

Miamivice_1110_1_1 

『マイアミバイス』
予告がものすごくかっこよかったので(この監督の『コラテラル』も大好きだったし)、かなり期待して観ました。結論:わたしはやっぱり濃すぎる男(具体的に言うとC.ファレル)はイマイチ好きになれないらしい。
それよりもやはりコン・リー様が光ってた。コリンを顎をしゃくって呼びつけるところがあったのですが、「真似してみたーい」と同僚(男性)に言ったら爆笑されてしまいました。かなり本気でやってみたいんだけどなあ。
あと、ヒスパニック系の美人女性射撃手もかっこよかった。‘男の映画’のはずなのに、野郎どもではなく女性たちに目が行ってしまいました。なんでだろ?

Thefamilystone_1112_1_2

『幸せのポートレート』(ちょっとネタバレ)
あまり内容を知らないまま観にいったのですが、これは当たりでした!
いわゆる‘勝ち組’女性のメレディスが、年末にフィアンセの家族と初めてご対面。実は彼らは彼女にあまりよい印象を持っておらず、それを感じ取ったメレディスはなんとか挽回しようと奮闘します。でもやることなすこと全部が裏目に出てしまって、彼女はだんだん追い詰められていく・・・と書くとまるで心理サスペンスのようだけどでも違うんですねえ。嫌われ者(ひどい書き方~)のメレディスの存在がきっかけになって家族がそれまで以上に強い絆で結ばれ、紆余曲折の末もちろんメレディスもちゃんとその一員になるという素敵なドラマなのです。
トラブルやハプニング続きでもう滅茶苦茶になっちゃって、どうすんのこれ?という状況に陥ってしまう彼ら。そんな中で、あまりの悲惨さにメレディスと家族たちが一緒に笑いだしてしまう場面がとても印象深かったです。
クリスマスにまた観直したいなあ。DVD出てるといいなあ。

Kinkyboots_1110_1_2

『キンキーブーツ』(ちょっとネタバレ)
こんな映画を嫌いなわけがないシリーズ第一弾。
ふとしたきっかけで知り合った、倒産寸前の靴工場を継いだ優柔不断男の主人公とドラッグクイーンのローラ。彼らが力を合わせて、ドラッグクイーン専用の‘kinky(変態)’なブーツを作り工場の危機を救うというお話です。もうこのあらすじの時点でわたし好みだわー。
ローラは歌って踊れて笑いも取れる正真正銘のエンターテイナー。クラブで働いていて、ショーの演出から振り付けからドレスなどのデザインまで全てを手がける才人でもあります。まるで『トーチソング』のアーノルドのようで、クライマックスでは素敵な活躍ぶりに観ているわたしの顔は満面の笑みを浮かべておりました。
ちなみにこの映画は実話に基づいているそうです。どうです~?観たくなってきませんか~?うひひ。

Loft_1110_1

『LOFT』
ここまで分からない、ここまで登場人物に誰一人として感情移入できない映画を久しぶりに観ちゃいました。でもこの映画を「大好き!」「傑作だ!」という方もきっといらっしゃるんですよね・・・。人の心の不思議さは計りしれません。
BBMの良さがちっとも分からないという方たちも、この映画を観たときのわたしと同じように感じたのかなあと思ってしまった。少し勉強?になりました。

Seawithoutexit_1110_1_1 

『出口のない海』(完璧ネタバレ)
第二次大戦の末期、人間魚雷‘回天’に乗り込んだ主人公。タイトルどおりに‘出口のない’状態になってしまい、死を悟った彼が愛する人たちに書く手紙が、痛切です。
お互い想い合っている女性へはこんなことを書いてました。とてもショックだった。

「一年経ったら僕のことは忘れてほしい。違う誰かと結婚して、たくさん愛されて幸せになってほしい」

・・・こんな手紙を書かなければならない時代が、もう二度と来ませんように。そう強く思いました。
安倍首相、暴走しないでね。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

以上、(その1)でした。ちなみに次に書こうと思っております作品は、

●『トリスタンとイゾルデ』
●『ワールドトレードセンター』
●『フラガール』
●『ブラックダリア』
●『16ブロック』
●『太陽』
●『サンキュー・スモーキング』

です。よろしければ次回もお付き合いください。

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コメント

かいろさん★★★!またまた登場~おすぎですっっ!!待ってました、『キンキー・ブーツ』。かいろさんなら絶対、ずぅぅぇったい~~バラライカで紹介してくれるって思ってたのよっ!でも遅いじゃないのっ!待っても待っても『キンキー~』の話がなかなか出ないから「あらアタシったら、かいろちゃんのことを見誤ってたのかしら?」なんて、もう少しで疑っちゃうところだったじゃないのっ!あぁ良かった!これでかいろちゃんをピーコに獲られなくてすんだわ~♪実はピーコも密かにバラライカのファンなのよ。いつかアタシがいない隙にあのコ、こちらにやってくるかもしれないわ。気をつけてねっ!じゃ、映画の話ね。この映画、かいろちゃんの言うとおり、まさに「嫌いなわけがないシリーズ」の1本よね!「こんな話は出来すぎ!!」って思っても実話にもとづいた話なんですもの♪チャーリーが初めて挑戦した試作ブーツを見て「赤(=セックス色)じゃないっ!」とローラが怒り出す場面は最高に可笑しいし、その自信満々に見えるローラにもちゃ~んとコンプレックスがあって、チャーリーや工員たちとやがて弱点をカバーしあって励ましあって最高品質の物を作り上げてゆく・・・大作じゃないけど確実にヒットを飛ばすイギリス映画らしい、まさに観る人に元気を与えてくれる映画よねっ!これ観なかった人は損も損、大損よっ★by おすぎ

メグです~。興奮おすぎさんにちょっと付け足します。この映画の最後に流れる「♪Yes Sir I can Boogie」という歌。かいろさんはご存知でしたか?79年頃のヒット曲で、当時は「バカラ」という名の英国のスレンダー美人デュオが歌っていて、邦題は確か「♪魅惑のブギー」だったと思います。当時、FMラジオの「ポップスBEST10」で繰り返し流れていて「いい歌だな~」と思い、いつかCDで復活するのではとずっと願っていました。当時の女性デュオの声ではないけれど、この映画によってこの歌が再び日本人の耳に届く機会となり、私はすぐにこの映画のサントラを買ってしまったのでした。映画自体も、かいろさんがおっしゃるとおり、とってもとってもチャーミング♪おすぎさんじゃないけど(笑)、かいろさんが『キンキー』について書いてくださるのをずっとずっと待ってたのでした。ありがと~★うひひ。

投稿: メグ | 2006年11月12日 (日) 20時18分

かいろさん☆☆☆こんにちは。ピーコです。さっきおすぎが来てお騒がせしちゃってごめんなさいね。あのコ『キンキー』が大好きなものだから。私はかいろさんがご紹介してらっしゃる他の作品『出口のない海』についてちょっとだけお話させてね。本当のことをいうと、戦争の映画はつらくて見たく無いの。でもこんな時代だからこそ、見なくちゃいけないのかもしれないわね。かいろさんみたいに若い人たちがたくさんこの映画を観て「こんな時代が二度ときませんように」と願いながら生きていってほしいわ。たしかにこの映画は、アタシなんかが観ると、戦争が美化されてるところが幾分あるわね。でも、それでも若い人たちがこういう時代背景を知ることは大切なことよ。かいろさんのご紹介を読んで是非DVDでいいから多くの人に見てほしいわ。それと、戦争を知らない安倍さんには、アタシも「暴走しないで」って願うわ。この前新聞に書いてあったけど安倍さんの著書『美しい国』って“言葉遊び”して反対から読むと『ニクイ シ クツウ(憎い 死 苦痛)』となるの。「死と苦痛」といえば、それは「戦争」でしょ。だから「『憎しみが連鎖する戦争』の反対が『美しい国』なんだ」という思想が安倍さんにあるのならいいのにって願っているのよ☆by ピーコ

メグです~。その他ご紹介くださった中のひとつ『ユナイテッド93』。この映画を観た友人から「この映画観たら二度と飛行機に乗れなくなるよ」と脅かされたのでメグはとうとう見逃してしまいましたー(涙)。でもやっぱり怖そうですね。結末を知っているだけに・・・。

投稿: メグ | 2006年11月12日 (日) 20時50分

かいろさん、こんにちは。真紅です。
この記事読んで驚いてしまいました。。たくさん観てるんですね、凄い!
羨ましいです。いいなぁ~。。尊敬。
新しい記事、待ってますね。お忙しいからなかなか難しいかもしれないけど、今日みたいに『一言感想』でもうれしいです。
私も、もっとたくさん映画観たいな。
ではでは、また来ますね。
(ほとんど独り言のようなコメントですみませんです)

投稿: 真紅 | 2006年11月13日 (月) 01時14分

メグさん、真紅さん、こんにちは!コメントありがとうございます!遅くなってしまいましたがまとめてお返事させてください。


☆メグさん
『キンキーブーツ』、記事にしたいしたいと思いながら結局書けませんでした~。観たのももうずいぶん前のことで細かいところまではあまり覚えていないので、メグさんのご期待に添えているとは思えませんけども・・・。す、すみません・・・。

さてさて、この映画も脇役が魅力的でごした☆
工場で働いている頭のカタイ連中が次第にローラを認めていくようになる過程や、危機を前にみんなが一致団結するさまなどは、お約束じゃんとは思いつつもやはり観ていてとても気持ちが良いものでございました。
しかしあの最初のブーツは、ローラじゃなくてもちょっと・・・という感じですよね~。あれは履きたくないなあー、なんて思ってしまいました。
そして、メグさんのおっしゃっている歌の件ですが・・・。すみません、どんな歌だったのかよく覚えておりません~。いつかまた観る機会があったら、必ずチェックいたしますのでご勘弁ください!

で、『出口のない海』。
わたしは中学の修学旅行で、鹿児島の知覧町にある‘特攻平和会館’に行ったことがあります。
そのとき以来、‘特攻’というものや志願して特攻隊員になった若い方たちのことを知りたいと思うようになりました。人間魚雷のことも少しだけ聞いたことがあり、この映画は絶対観なくちゃ、と思っていました。

この作品が‘戦争を美化している’かどうかはわたしには分かりませんが、でもたぶんあの当時の人々の思いに関してはありのままが描かれているのではないかという気がします。
映画を観た帰り道には‘きっとああいう手紙を書いた兵隊さんたちはたくさんいたんだろうな’などと考えて、かなり沈んでしまいました。

安倍さんが戦争を「憎い」と思ってくれているといい、というメグさんのご意見には全く同感です。
これから先、わたしを含めて戦争を知らない世代の方が多くなっていくのだから、首相という立場にある以上彼にはきちんと責任と自覚を持っていろいろなことを決定していってほしいと心底思います。
しかし、うーん、ほんとのところはどうなのでしょう???『Cut』の『父親たちの星条旗』クロスレヴューを読んで、わたしは安倍さんのことがかなり不安になってしまったのですが・・・。この心配がどうか杞憂でありますように・・・。
と、またもやえっらそうなことを書き逃げしてこの辺で。ありがとうございました!


☆真紅さん
‘たくさん’観てはいるのですが、情けないことに‘観るだけ’なのです~。しかもほんとに映画ばかり観ていて、本はちっとも読んでいないし・・・。こんなんじゃあいけないわ!と思いながらも、そう思うだけでなかなか改善することができないのでございました。
しかし真紅さんが、

>今日みたいに『一言感想』でもうれしいです。

とおっしゃってくださるのなら頑張ります!お優しいお言葉をありがとうございます~、嬉しいです~☆ 期待なさらずにお待ちくださいませ。

これから年末に向けてお忙しくなることとは思いますが、真紅さんにもたくさん映画をご覧いただいて記事にしていただきたいです(←わがままですみません)。できれば『トンマッコル』と『王の男』だけでもお願いいたします!なんちゃって。
それではこの辺で。ありがとうございました!

投稿: かいろ | 2006年11月15日 (水) 15時10分

『キンキーブーツ』なんだかメチャクチャ好みの映画のような気がする^^
ドラッグクイーンが魅力的な映画は大好きです。
これからの映画館は冷え性にはつらい季節です(v_v。)
MOVIXはひざかけを貸してくれるのでとても嬉しいのですが
他の映画館には小さめのフリースひざかけ(480円)持参となります。
きのう『ブラック・ダリア』を観てきました。
私は最近こういう雰囲気の映画をみていないで、新鮮でしたよ。
スカーレット・ヨハンソンはもっと魅力的に撮れたはずなのにと
ちょっと残念でした。

かいろさんのひとこと感想、楽しいです♪
次回も楽しみにしております。

投稿: miyuco | 2006年11月16日 (木) 14時10分

miyucoさん、こんにちは!コメントありがとうございます!
『キンキーブーツ』、良いですよ~。

>ドラッグクイーンが魅力的な映画は大好きです。

こうおっしゃるmiyucoさんには本当にオススメでございます!もしまだ上映されているのでしたら、是非ご覧ください☆ ダメならレンタルででも!(←まわしものだ)
素敵なドラッグクイーンのローラが、miyucoさんをお待ちしておりますよ~♪ なんつって。

さてさて、映画館の寒さが身に堪える季節がやってまいりました。でもさすがmiyucoさん、ちゃんとご自分で防寒対策を講じていらっしゃるのですね。ステキです☆
以前、たしか関根勤さんが「映画ファンなら寒くても暑くてもいいように自分で何か持ってくるべき!」というようなことをおっしゃっていて、そうよね~と思った覚えがあります。わたしも見習わなければ。

『ブラックダリア』、どうでしたか?うちの映画館ではあまりお客さん入っていないんですけども~。

>スカーレット・ヨハンソンはもっと魅力的に撮れたはずなのにと
ちょっと残念でした。

同感です~。スカ嬢のあの役柄はちょっといまいちだったかなあと思ってしまいました(H.スワンクも、かな)。男性陣はけっこうよかったんだけどなあというのがわたくしの感想でございます。次の記事でもまたちょこっと書かせていただく予定ですので、よろしければまたお読みくださいませ~。
それではこの辺で。ありがとうございました!

投稿: かいろ | 2006年11月16日 (木) 20時53分

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