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2006年9月

2006年9月28日 (木)

『ブロークバック マウンテン』に教えられた、答えの出ないこと

DVDが発売されて、また別の方々の新たな感想を読めるのではないかしらといくつかのサイトを見てまわりました(いまだに他の人がこの映画についてどう思っているのかが気になってしまうんです、なぜでしょう?)。ホームページの掲示板にもまた書き込みが増えてきたし、いろいろな考え方があるんだなあと興味深く読ませていただいています。しかしたくさんの方の感想を拝見していると、時々「えっ、それはちょっと~~~・・・」という意見に出会うこともあったりして。

ブログを始める前までよく行っていたみんなのシネマレビューというサイトがあるのですが、ここでのBBMの扱われ方がけっこうすごい・・・(あくまでわたしの個人的な印象です。このサイトをどうこう言うつもりは全くありません~)。10点中5点だの6点だのという評価が多いのを見て、公開間もない頃のものすごくBBM色に染まっていたわたしは「あまりにもひどすぎる!不当だ!」と憤ってしまい、10点つけてぷんすかしながら引き上げてきたもんでした(ちなみに、あれから何ヶ月も経った今でも10点つけてるのはわたしひとりのようなんですが・・・なんでだ~~~???)。

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大好きなこの画像を入れて頭を冷やそう・・・なんちゃって。

でも、こういうサイトというのは自分の率直な考えを表す場なので、他人の意見に無理に合わせるなんてことをする必要はないのです。そして、合わせろやコラ~!なんて強要することはもっと駄目。そんな真似をしたら、イニスとジャック、そして彼らの周りの人々を苦しめた“不寛容”を認めることになってしまうから。
ただ、この映画をけなしている人を見ると‘なんでわかってくれないの?’と悲しくなるのもやっぱり事実で、なんとか良さをわかってもらえないものかしら・・・と思ってしまうのです。

しかし、8/25の記事『皆様へご報告・つづき』でご紹介させていただいたBBMについての映画評に、こういうものがありました。皆さん覚えていらっしゃるでしょうか。

マイケル・コレスキー (インタビュー/2005年12月、2006年1月合併号)
もしここが完璧な世界であったなら、この慎み深くて力強い『ブロークバック・マウンテン』は、一般的にエピック・ラブストーリーとして受け入れられていたにちがいない。しかし、政治的/宗教的な物議が絶えることない現実世界においては、アン・リーによる胸を突き刺すようなこの映画は、やはり革新的なのだ。

この評を読んだ時、BBMに批判的な人がいるのも仕方ないことなんだとわたしはすごく納得できました。そして、皆さんの反感を買うことを恐れつつ小さな声で言わせていただくと、もしも全ての人が絶賛してくれるような‘完璧な’世の中だったなら、このBBMという映画は必要ないのかもしれない、とも思ったのでした。

Brokeback_0927_1_1 

そして、BBMを批判する方もいるし、真紅さんも書かれているようにBBMを好きな方の中でもいろいろな意見があります。その考え方のひとつひとつが尊重されるべきで、違うからといって排除されることがあってはならないのですよね。‘完璧な’世の中にするためには、違いを認めたうえで相手を受け入れなければならない。あ~、やっぱり“寛容の精神”です。

かなり前にびあんこさんのところにこんな感じのことを書き込ませていただきました。

“この先の人生で自分がどれだけのものを受け入れて生きていけるか、尋ねられているような気がする”

ジャックのお母さんが息子の全てを愛したように、なんてことは無理でも、近づく努力はしなきゃいけないよなあと思います。
うーん、でもかなり難しい。どうすれば実践できるでしょう?これも前に書いた気がするけど、“不寛容への寛容”ってどうしたらいいの?こうなると宗教の問題になっちゃうのでしょうか?うーん。
と、いつになく真面目に考え込んだまま今日はこの辺で。だって何を書いているのかわからなくなってきたし、やっぱり簡単に答えは出ないも~ん。

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2006年9月26日 (火)

ブロークバック マウンテン:山の影響力

日曜日、やっと4ヵ月半ぶりに『ブロークバック マウンテン』(←なんだか略さずにちゃんとタイトルを書きたい気分)を観ることができました。
すごく懐かしい、会いたくてたまらなかった人に再会できたような気持ちで、メインメニューの画面で『The Wings』が流れ出したとたんになぜか泣きそうになってしまいました。

観終わった後に自分が今まで書いてきた記事を読み直してみたら、あまりにも内容が浅すぎてがっかり・げんなり。でも書いてしまったものは仕方ありません~。
というわけで、今日の記事も例に漏れず極めて個人的でどうでもいいような(しかもかなりささやかな)感想になります。よろしければお付き合いください。

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やっぱりこのシーンがすごく好きだった。

‘初めて観たときはこんなふうだった’というのは以前記事にしましたが、実を言うとその他にも感じたことがありまして。日めくりカレンダーにでも載ってるんじゃない?というようなその感想をここで暴露してしまうと、

‘イニスとジャックに恥じないように(?)毎日をちゃんと生きていこう’

イヤ~、恥ーずーかーしーい~~~。ものすごく的外れな感想だというのはわかってるんだけど、でもふたりを見ていてほんとにそう思ったんですよね、あの時のわたしは・・・。
で、実際に、めんどくさくて伸ばし伸ばしにしていたことを少しずつ片付けていきました。どうでもいいようなことばっかりなのですが、例えば、伸ばしっぱなしにしていた髪を切りに行ったり、スニーカーを洗ったり、部屋の掃除をしたり。
しかしその決意も長続きはしなくて、結局いつの間にか普段どおりのだるだる~とした生活に逆戻りしてしまったんですけども。

そしてこの夏、仕事に対して全くやる気が起きなくて、毎日毎日出勤するのが苦痛でたまらなかったわたし。特にこの何週間かはいやいや働いているせいでいくつかミスをして、‘あーもう辞めちゃいたい病’がもうピークに達していました。
でも、日曜にBBMを再見して、イニスとジャックの生きざま?を見て仕事に臨んだ月曜日。なぜか、今までみたいに嫌だーイヤだー帰りたーいという気持ちにはならずに、目の前の作業にただ無心に集中することができたのでした。なんでだろう?こじつけ・思い込みと言われてしまうとそれまでなのですが、それでもやっぱり、これはふたりの影響なんじゃないかな?とわたしは思っています。イニスとジャックの人生を思うと、こんなことで文句言ってる場合じゃないじゃろ、自分!きちんとやるべき事はやろうよ、自分!ちゃんと部屋の掃除しようよ、自分!シャツにアイロンかけようよ、自分!(←キャ~、どんだけめんどくさがりかがバレてしまう~)
“BBMを知ったことでわたしの人生はこんなに変わった!というシンポジウムが開かれたら~”というコメントを以前沙斗魔さんからいただきましたが、人生だけでなく、もしかするとわたしの場合は意識や考え方もも少ーしだけ良い方向に変化できたのかな?なんて思ってしまったり。後はこの変化をどれだけ持続させることができるか、なんですが。うーん、できるだけ努力してみよう・・・。全然当てにはならないけど。

以上、自分のことばかり書いてしまいました~。あ、いつもですが。

Brokeback_0509_10_1 

更にどうでもいいこと。
わたしはAMAZONではDVDを買わず、いつものお店で予約しました。土曜日に取りに行って、DVDを入れた鞄を膝にのせて電車に揺られて帰ったわたしは、あのシャツ(=ジャック)を助手席に乗せて家路に着くイニスの気持ちの何百分の一か(何千分の一か、かも)がわかったような気がしたのでした。妄想もここまで来ると、あっぱれですなあ(←自分で言うな)。

しかし、ひゃー。今日の記事は恥さらしまくりになってしまいました。いやーん。

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2006年9月22日 (金)

トホホな偵察結果

BBMレンタル開始日の昨日、さっそく偵察に行ってきましたが・・・結果は全敗でした。

通りがかりに見つけたお店では入荷数3→貸し出し中ゼロ
ときどき借りに行ってるTSUTAYAでは入荷数10くらい→でも貸し出し中ゼロ
(もう一軒入会しているお店には今日は行けませんでした。)

うーんガッカリです。皆さん、ぜひ観てくださーい!と、ここで言っても仕方ないのですが。

しかし!ガッカリしながらも、とうとう9/22(金)がやって来ました!土曜の夜にしか観られそうにないわたしのかわりに、みなさん堪能なさってください。よろしくお願いいたしまーす。

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2006年9月20日 (水)

嵐が来たりて金田一

ちょっと前の話題になりますが、日曜日に九州地方を襲った台風はかなりの威力だったようです。
うちのご近所でも瓦が飛んだり木が折れたりしていたし、我が家の周りに植えてある木はどえらい量の葉っぱを撒き散らしていて、そこにいろいろなお宅の車庫の上の雨よけのプレート?が割れたかけらが加わってもうすごいことになっていました。
宮崎のほうではその台風が引き金になって竜巻が起こり大変だったということです(新聞でその竜巻がどういうふうに進んで行ったのかを上から写している写真を見て、びっくり→ゾ~ッ)。みなさんのところは大丈夫でしたでしょうか?

小さい頃は台風が来たり大雪が降ったりするとワーイワーイとそれはそれは興奮しまくっていたものですが、大人になった今はそう無邪気にはしゃぎまわることもできません。どんなに悪天候でもうちの映画館が休業したことはないし、築40年を超える古ーい自分ちのこともちょっと心配(←大いに心配しろっつの)。
しかーし!‘大人になった’と言いながらも、台風をくぐり抜けて帰宅したわたしが真っ先にしたことはと言うと・・・。“鳴らない風鈴”ぴょこん太(8/13の記事参照)が鳴るかどうか、二階の窓から出して試してみたのでございまーす。やっぱりわたしは成長してない、根本的に子供だわ。こんなんだからいかんのじゃ~、ふう。
ちなみに問題のぴょこん太くんは、さすがに鳴っておりました(鳴るというようなかわいいものではなく、乱れ打ちと言った方が正しい感じでしたが)。

さて、今日の記事のタイトルはなぜ「金田一」なのか?それはわたしが金田一耕助好きで(ああ、BBMからますます遠ざかっていく・・・。興味がないという方が多いと思います、すみません~)、2,3年前にやはり台風が来たときに‘こんな中で金田一シリーズを読んだらさぞ盛り上がるだろう♪’と思いつき実行してみたらこれがもう大正解!以来嵐が近づくと金田一を連想してしまうようになったからなのでした。
しかしわたしが好きなのは、実は小説よりも古谷一行さんが主演していたドラマシリーズ。金田一=石坂浩二(映画)というのが一般的なのかもしれませんが、わたしのまわりでは圧倒的に古谷氏の金田一耕助が人気です。

Kkindaichi_0919_1  古谷金田一 大好き~

昔、月曜日の深夜にこの古谷金田一ドラマシリーズが再放送されていてむちゃくちゃはまってしまいました。母・姉・わたしと親子3人で毎週ビデオには録らずリアルタイムで観ていたものです。
これ以外にもいろいろな人が金田一を演じているいろいろなシリーズがありますが、最近のはあんまり面白くないような。だって怖くないんだもーん。怖いのは苦手なんだけど、金田一シリーズに関しては別なのです。怖くなければ金田一じゃない!と思う。昔のぶんに比べると今のやつはおどろおどろしさがいまいちで、物足りません。映画『八つ墓村』で、愛しの山崎努さんが頭に懐中電灯をつけて遠くから走ってくる場面はトラウマになるほど怖かったのですが。

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大人になった今でもやっぱり怖い~、でもステキ☆

ちなみに、金田一といえば代表作はやはり『犬神家の一族』や『八つ墓村』なのでしょうが、わたしが一番好きなのは『悪魔の手毬歌』。鬼首村という架空の村を舞台に手毬歌の歌詞どおりに連続殺人が起こるというもので、怖いというよりはすごく悲しいお話でした(ドラマシリーズでは夏目雅子さんがとっても重要な役で出演されていたんですよ、メグさん!)。今年のお正月に放送された『古畑任三郎』の藤原竜也と石坂浩二(!)が主演していたエピソードの元は、この『悪魔の手毬歌』なのではないかと思われます。『古畑~』3本放送されていましたが、わたしはこの藤原竜也の話がダントツで面白かった。みなさんご覧になりましたか?

そして、リメイクの『犬神家の一族』がこの冬公開されます(三谷幸喜氏も出演されるそうですね~)。一体どんな出来なのかな?お話自体はそんなに好きではないしヒロインが松嶋奈々子っていうのもちょっと気に食わないのですが、やっぱり楽しみです。予告を見るとワクワクしちゃいます。うーん我ながらマニアック。

で、最後に台風の話に戻りますが、14号が発生していて来週にも日本列島に近づくということですね。皆さま、お気をつけくださいませ~。
それにしても今日の記事面白くなーい。次は頑張りますのでお許しを・・・。

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2006年9月15日 (金)

『ブロークバック マウンテン』とわたし(2)

うーん、あと一週間ですね。来週の今日には日本盤DVDが皆様のお手元に届くのか~と思うと、なんだか来し方(とちょっと気取って言ってみたりして)を振り返りたくなってしまいました。
今回は今まで以上に浅ーい記事になりますが、それでもいいよーというお心の広い方がいらっしゃいましたらお付き合いくださいませ。

『ゆれる』の記事で予告のことについて書きましたが、BBMに関しても同じような感じでした。
映画を観るときは本編中はなるべく静かにしてよう!というのがわたしのささやかなポリシーなので(当たり前なんだけど)、仕事帰りに観るときなんかは予告中に腹ごしらえしてしまおうとモグモグモグモグやっていることが多いのですが、BBMの予告が流れた時その食料を貪る手と口は止まりました。

“僕たちは、永遠に離れない・・・・・・『ブロークバック マウンテン』”

ゴックン。(←食べ物を飲み下した音) はー、観なきゃ。(←心に誓うわたし)

で、ちゃんと前売りを買って、初めて観たのは3月26日の日曜日(たしか)。観終わって、帰りのバスの中でパンフレットを開いてぱらぱらと見ていたわたしは、泣きそうになってしまったのでした。
理由はこれ↓

Brokeback03_1024

最初の写真のページ?を捲っていったしめくくりが、この2枚のシャツだったから。反則技だ!もうだめだ、ヤバイ!そう思ってすぐにパンフを閉じました。そして家に帰って熟読していたら案の定涙と鼻水でぐしゃぐしゃズルズルどろどろ。うーんやっぱりバスの中で読まなかったのは正解だったよ、なんてパンフだまったくもう!そしてなんて映画だ!ああこの気分に浸ったまま今日はもう寝てしまおう・・・。
さあ、ブロークバックな毎日の始まりです。
(ちなみに一緒に観たけどパンフレットは買わなかった友人に頼まれて貸したら、「このパンフすごくない?中身が充実しすぎ!」てな感じで驚いていましたー。エッヘン。)

仕事中にもふたりの20年に思いを馳せて涙ぐみ、小説を読んで、雑誌なども買って、もっと重症になったわたしはネットサーフィン?というものを初めて体験。いろいろな方の感想を読みたくて夜中過ぎてもカチカチ、カチッという日々が続き、しばらくしてBBMのホームページの掲示板の存在を知って初書き込み。そこでびあんこさんのブログを発見し、そのおかげでまたたくさんの方々に出会うことができました(改めて、びあんこさん、皆さん、ありがとうございます)。

で、もっと病が重くなりそうで怖いからもうちょっと待っとこうと思っていたサントラを我慢しきれずに買ってしまった4月の終わり。以前にも書きましたが、初めて中を開いたときまたもや泣きそうになったのはこの写真のせい↓

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このふたりの笑顔がCDの下から現れるようになっている、まったくもって心憎い演出のサントラ。
そして思ったのは、スタッフやキャストだけでなく、この物語に携わった方々みなさんのBBMに対する思いの強さや心配りは並大抵のものではないんだなあということ。字幕翻訳者に‘字幕が出ることで画面を汚してしまうのでは?’(こんな感じでしたよね?)なんて心配させるような、原作翻訳者に自分の仕事の誤りを公式に認めさせ訂正させるような、そんな作品今まであったかい?あったのかもしれないけどわたしは知らないや、ほんとにすごい映画・すごい小説に出会ってしまったんだなあと、空恐ろしいような気にさえさせられました。

それからちょっとして、ホームページの掲示板がタブロイド判の新聞になりました。公開前の宣伝としていろいろな人の一口感想をちらしにのせるというのではなく、公開後かなり経ってから映画をもう観た人たちの為に(まあそれだけではないだろうけども)こんなものをわざわざ作るなんてわたしが知る限りでは初めてのことだったので、これにもびっくり。もちろんちゃんと手に入れました!それも2部。お持ちでない方がいらしたら申し訳ありません・・・。

わたしが住んでいる地域では5月の中ごろに上映終了。しかしその後もこの映画に対する思いは募る一方で、とうとうブログを始めてしまったのですね・・・(もう丸4ヶ月になるのかな?あんまりBBMのこと書いてないし書いても中身ないことばっかりだなあ、と思いながらここまで来ました)。
脚本を買ったのはたしか6月。オンラインショッピング(とは言わない?ネットショッピング?よくわからない)も初体験だった・・・。このアナログで有名なわたしがそんなものにまで手を出すことになろうとは~~~、もうほんとに驚きの連続です。
そんで、8月には監督サイン入りのパンフレットに当選し、皆様からいろいろ素敵なお言葉を賜り、遂に来週DVDが発売されるまでに至ったわけであります。長いような、短いようなこの半年間でした。

ちなみに。
この前レンタルビデオ屋さんに行ったら‘BBMDVD、9/21レンタル開始!’とポスターが貼ってあって、ああほんとにもうすぐなんだなあと実感しました(立ち止まってかなりじっくりそのポスターを眺めてしまった・・・)。そして思ったのです。じゃあ9/21には会員になっているレンタルビデオ屋さん2軒ともに偵察に行って、どのくらい入荷されているか・どのくらい借りられているかをチェックしなきゃ~。まあそんなことしたって全然意味はないんだけど、気になるもん。
というわけで、9/21にはお店の棚と棚の間からお客さんの動向を窺っているわたくしの姿があるはずでございま~す。たくさんの人が借りてくれるといいですね。

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2006年9月13日 (水)

『誰よりもママを愛す』  わたしはピンコさんを愛す~

テレビっ子だけども、ドラマに関しては別。毎週きちんと欠かさず観るのが苦痛で(ビデオのリモコンが壊れていて?タイマー録画ができないのでなおさら)、よっぽどのことがなければ観ていませんでした。
しかし今期に限っては何本かちゃんと観続けてる!そして、中でも一番好きだった『誰よりもママを愛す』が、この前最終回を迎えました。

‘日本一の愛妻家’である主夫のパパ、夫の代わりにバリバリ働いている弁護士のママ、男勝りの長女、優等生タイプの長男、まだまだ子供の次男(小学生なんだから当たり前だけど)の嘉門一家と、家族に関わってくるいろいろな人たちを描いたお話ですが、ご覧になっていた方いらっしゃいますでしょうか?

田村正和(一発変換!)って前にも同じ枠の同じようなホームドラマでパパ演ってなかったけ?と思って、最初は観る気がしなかった。しかし小林聡美さん(こちらも一発変換!!)がテレビ欄でなぜか2番目にクレジットされているのが気になって少し遅れて3回目ぐらいから観るようになり、結局最終回まで頑張り続けてしまったのでした。それはなぜかというと(もちろん小林さんもとてもとても良かったのですが)、阿部サダヲさん(一発では変換されなかった~)演じるピンコさん大好きになってしまったから。

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ピンコさんの画像がなかったので・・・。でも、どん太も好き♪

嘉門家の長男・明くんに恋をしてしまうピンコさんはハリウッド映画によく出てくるような典型的オカマキャラ。あまりにもオリジナリティーがない気がする(毎度のことながらえらそうですねえわたし)けれど、でもそういうこともどうでもよくなるくらいとにかくかわいいのです。阿部サダヲさんがこんなにかわいくなれるんだ!スゴイ!と、わたしは夢中になってしまったのでした(ちょっと大げさだけど)。
明くんは同性を恋愛対象として見ることはできないので、ピンコさんの恋は前途多難。しかし!結末を言ってしまうと、紆余曲折の末、彼女の恋は成就するのです!はーもうびっくりするやら嬉しいやら。なんと結婚指輪までしてました。養子縁組したのだろうか???
さっきホームページの掲示板をちょっとだけ覗いてみたら、‘ピンコさんと明くんがどうなるのかが一番気になっていたので、ふたりが結ばれてすごく嬉しい!’というようなことを書かれている方がたくさんいらっしゃいました。やっぱみんなおんなじなのねえ、ウフフ♪

その他の登場人物のゴタゴタもすっきり解決して、現実はこんなに何もかもうまくいくことなんて絶対ないよと思いながらも、やっぱり文句なしの大団円にとてもほっとさせられました。東京で美容師をしていたヘテロの明くんが、岡山で桃を作りながらピンコさんと結婚生活を続けていけるのだろうか?という不安はちょっとだけあるけれど、いやそこはピンコさんの愛の力で。ねーピンコさん。

そして最終回では小林聡美さん演じる隣人の津波さんにも恋の予感が訪れるのですが、そのお相手がなんと及川ミッチー!これもびっくり+嬉しかった~。
そしてそして、最近俳優としての活躍も目覚しい劇団ひとり氏。実はわりと好きで、彼が出演してると‘おっ’と思うようになってしまいました。わたしの趣味の幅はどんどん広がりつつあるようでございます~。

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『ゆれる』  てくてくてく、と うちに 帰ろう

わたしはBBMを映画館で6回観ることができましたが、6回とも同じ映画館だったので必然的に予告も同じものを何回も見ることになりました。普段から予告にかなり流されやすいわたしに(何度も見たから、ということを差し引いても)、‘これは!!!’とものすごく期待をさせたのが、この『ゆれる』という映画です。そしてその期待は裏切られませんでした。

_0908_3_2『ゆれる』
(2006 日本)

父親と一緒に暮らしながら地元で家業のガソリンスタンドを継ぎ、地道に働いている兄の稔。折り合いの悪い父親から逃れ、東京でカメラマンとして成功し華やかな生活を送っている弟の猛。正反対のふたりですが、しかし稔は常に弟のことを気遣い、猛は兄のことだけは慕っていました。
母の一周忌で久しぶりに故郷に戻った猛。稔は弟を家族の思い出深い渓谷に連れて行きます。そこで起こった思わぬできごと。ふたりと一緒に来ていた幼なじみの智恵子が吊橋の上から転落し、死んでしまったのです。その場にいたのは稔ひとり。別行動をとっていた猛は、離れたところから一部始終を見ていました。
殺人容疑で逮捕された兄の為に奔走する猛ですが、その過程で彼は、優しく穏やかな人格者だとばかり思っていた兄の思いがけない一面を垣間見ることになります。自分の知っていた兄は、偽者だったのか?本当はこんな人間だったのか?離れても分かり合えていると思っていた自分たちのつながりは、ただの幻だったのか?
‘本当の兄’を取り戻すために猛が取った行動とは・・・?

以下ネタばれ(真紅さん、ここから先はお読みにならないでください~。ほとんど全部書いちゃってます)。

映画の序盤、母親の一周忌の席。猛と父親は、久しぶりに顔を合わせたにも関わらず言い争いを始めてしまいます。その間に入ってふたりを諌めながら、父がひっくり返したとっくりから流れ出た酒を懸命に拭き取る稔。そのズボンを、ひっくり返ったままのとっくりから滴る雫が濡らします。しかし、ふたりの世話を焼くのに必死な彼はそれに気付かず、とっくりをちゃんと戻してくれる人もいません。‘兄’はずっとこういう風に生きてきたのか、そう思わされる場面です。
そして拘置所の面会室で、弟は兄の思いを初めて知ることになります。

「お前の人生は素晴らしいよ。自分にしか出来ない仕事して、いろんな人に会って、いい金稼いで。俺見ろよ。仕事は単調、女にはモテない、家に帰れば炊事洗濯に親父の講釈、で、そのうえ人殺しちゃったって、何だよそれ」

「ねえなんで?なんで俺とお前はこんなに違うの?」

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面会を重ねるうちに、稔と猛の関係はどんどん悪化していきます。弟に唾を吐きかける兄、兄に向かってパイプ椅子を投げつける弟。でも、唾もパイプ椅子も、ふたりの間に立ちはだかるアクリル板に邪魔されて相手には届きません。さらけ出してもぶつけても届かない、そういう場所に来て初めて兄の本音を知ることができたという皮肉、弟の悲しみと動揺。

半ば発作的に口走った言葉により逮捕された稔ですが、裁判が進むにつれ、結論は‘あれは事故だった可能性が高い’という方向に流れていきます。父親やその兄である担当弁護士、稔を慕う同僚は安心し、裁判での勝利を確信しますが、猛だけは違いました。なぜなら、他の者は誰ひとりとして知らない兄の姿を彼は知ってしまったから。彼はあの時全てを見ていたから。‘兄は、嘘をついている’・・・猛は決心します。

「これを話すことで僕と兄が引き裂かれて、ふたりとも惨めな人生を送ることになったとしても、僕は元の、僕の兄貴を取り戻すために、自分の人生を賭けて本当のことを話そうと思います・・・」

猛の証言のせいで、稔は有罪になります。
しかし裁判がどう決着したとしても、ふたりが兄弟であることに変わりはありません。猛は、この先にもっと残酷な事実が待っていることを知りませんでした。
兄が猛のために取っていてくれた、母の形見の8ミリビデオ。その中にあった答えに猛が気付いたのは、全てが終わった後。8ミリは常に彼のそばにあり、見ようと思えばいつでも見ることができたのに、猛はその存在すら忘れてしまっていたのです。

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稔と猛兄弟の間に、長い時間をかけて作られた溝。しかし。その溝は確かに存在していたけれど、幼い頃あの渓谷でしっかりと手をつないでいた時のままに、兄の手はまだちゃんと弟の手を握りしめていた。その手を離してしまったのは、本当は弟の方でした。8ミリを見た猛が自分がよく知っていた兄の優しさやあの事件のこと全てを思い出し、自分が間違っていたのだと悟った時は、もう遅すぎました。
(うわあ、ここにもイニスが~、とBBMにこじつけてしまうわたし。しかしBBMと決定的に違うのは、彼のつながりたい相手はまだ生きているということでした。)
遅すぎたことに気付きながらも、弟は必死に兄を追いかけるのです。

「兄ちゃん!家に帰ろう!兄ちゃん!」

弟の叫びに兄がどう応えるか、そしてこれから先のふたりがどうなるのか。ほんの少しの希望を感じさせるだけで、監督ははっきりと結論を出してくれません。
いろいろなことを超えて、ふたりは再びつながることができるのか?そんなの誰にも、きっと本人たちにもわからない。でも、つながれると信じたい。きっと、ふたりの間の橋がまた渡れるようになる日が来る、来てほしい・・・。稔が一瞬見せた笑顔にすがって、そう願わずにはいられません。

時間が解決してくれる問題と、時間がたちすぎたせいでこじれてしまう問題。
兄弟の間に存在する確執。
兄の、弟に対する、そして自分の人生に対する鬱屈。弟の、兄に対する負い目。
家族だから許せることと、家族だからこそ許せないこと。

これまでの・これからの自分と家族、間違いを正してやり直すことの難しさ、そして、どんなに困難でもやり通さなければならないことがあるということ、誰かとつながるということ・・・そんないろいろなことを、否応なく考えさせられてしまった映画でした。

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2006年9月10日 (日)

皆様にぜひ観ていただきたい映画

今日はBBM好きの皆様にぜひとも観ていただきたい映画について。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが(それもたくさんだったりして)、『トーチソングトリロジー』という映画です。わたしにはBBMと同じくらい大切な作品なのです。

トーチソング・トリロジー ENTERTAINMENT COLLECTION GOLD DVD トーチソング・トリロジー ENTERTAINMENT COLLECTION GOLD

販売元:紀伊國屋書店
発売日:2004/09/18
Amazon.co.jpで詳細を確認する

大学生の頃に何の気なしに借りてみたところ、あまりの素晴らしさに終わってすぐ巻き戻してもう一回観てしまったこの『トーチソング』。ものすごく泣いて消耗してしまった為にお腹が空いて、夜中の2時すぎにこれまた泣きながらお湯を沸かしてカップラーメンを食べたことも、2回目を観終わったのは夜明け近くで空が白々とし始めていたこともはっきりと覚えているくらい、そのくらい衝撃を受けてしまったのでした。
で、当時‘映画研究部’といういかにもなサークルに所属していたためサークル内の友人に「これ観て!」「これ観て!」と勧めまくり、姉に「なんだかわたしも好きになってきたよこの映画」と言わしめるほど毎週毎週ビデオを借りては何度も何度も観直し、遂にはビデオソフト?を買ってしまうほど入れ込んでしまったわたし(もっとも、この頃にあまりにも観すぎたため最近は観直していなかったのですが~)。以前‘昔バトン’の記事で「映画字幕翻訳家になりたかった」と書きましたが、そのはかない夢?はこの『トーチソング』の影響。ちなみにこのブログのURL“torch”もこの映画から来ています。
とまあ、わたしがどれだけこの映画を愛しているかということについてはここいらで終わりにして。

ご覧になったことがある方はお分かりだと思いますが、この『トーチソング』とBBMには、似ている部分と全く違う部分の両方があります。

似ている部分
①主人公は同性(=男性)を愛している
②主人公の年齢が同じくらいだと思われる
③時代設定もほとんど一緒

違う部分
①一方は保守的な田舎が舞台、もう一方は進歩的な(はずの)都会が舞台
②主人公の職業(『トーチソング』で主人公は女装してゲイバーで働いている)
③『トーチソング』では主人公はカミングアウトしている

と、こんな感じです。でも最も大切な部分でこのふたつの映画は似ているのです(わたしにはそう思える)。そしてそれを発見できたおかげで、わたしにとってこの2本はそれまでよりももっともっと大切な映画になりました(それもセットで)。その発見とは、

‘BBMのラストのイニスは、『トーチソング』のラストのアーノルドだ。’

あ、でもこう書くと『トーチソング』の結末もなんとなく想像がついてしまうかな・・・。

ということで皆様にもできれば観ていただきたい『トーチソングトリロジー』。もうすぐBBMのDVDが発売されるこの時期に紹介させていただいたのは我ながらちょっとタイミングが悪すぎなのですが、BBMを満足するまで観直された後に(何度観ても足りないかもしれないですね~)この記事のことを覚えていていただけたなら、レンタルビデオ屋さんに足を伸ばしてみてください。そしてわたしと同じような気持ちになってくださったならすごくすごく嬉しいです。そしてそして、もう観た!わたしも好きだった!という方がいらっしゃったらコメントを書き込んでくださるとこれまたとっても嬉しいです☆ お願いいたします~。

しかしなんで今頃この記事を書いたかというと・・・。ついこの前に『トーチソング』のDVDを買ってしまったからなのでした。時間がなくてまだ観られていないのですが、いつか絶対しっかりきっちりばっちり観てやるんだもん!そしてできればちゃんとした感想も書きたいなあ。
では今日はこの辺で。

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2006年9月 8日 (金)

『マッチポイント』  運がいいとか悪いとか、人は時々口にするけど・・・

‘運がいいとか~、悪いとか~、人は時々~口にするけど~’と歌ったのはさだまさし氏ですが。
みなさんは自分を運がいい人・悪い人どちらだと思われますか?
私の場合、スーパーのレジに並ぶ時ヨシここだ!と選んで並んだところが結局一番遅かったり、ちょっと気を付けたら防げたはずの仕事上のミスを見逃してしまって後でギャア~ッとなったり。でもその一方でBBMのパンフレットに当選できたし、自分でもよくわかりません。
この『マッチポイント』という映画のテーマは、ずばりその‘運’です。

Matchpoint_0907_3_3  『マッチポイント』
 ‘MATCH POINT’
 (2005 米・英)

主人公のクリスは元プロテニスプレイヤー。今は引退してテニススクールでコーチをしています。
ある日、資産家の息子であるトムが新しく生徒としてやってきました。彼と親しくなったクリスは、トムの家族(とりわけ妹のクロエ)にも気に入られ、トムの父親の会社で働くようになり、やがてクロエと結婚します。クリスの人生は順風満帆のように見えました。
しかし、クロエと結婚する前にクリスはひとりの女性と出会っていたのです。それは、トムの婚約者であるノラ。魅力的で妖艶な彼女は結婚した後もクリスの心を悩まし続けます。そしてついに一線を越えてしまうふたり。罪の意識に苛まれ一度はクリスに別れを告げるノラでしたが、あるきっかけで結局また逢引を重ねるようになってしまいます。クリスの、周りの目を気にしながら妻と恋人の間を行ったり来たりする生活が始まりました。
彼の追い風人生は、一体どうなってしまうのでしょうか?

以下ネタばれ。

わたしがこのブログで紹介させていただいた映画には、どれも絶対‘愛’がありました。しかし、断言しますがこの『マッチポイント』には愛はありません。少なくともわたしが他の映画たちに感じたような愛はなかったと思います。なんだか監督自身がこの映画の登場人物たちに愛を抱いていなかったのかしら?と思うほど、彼らはえらく突き放されて描かれているような気がしました。
クリスをはじめ、どの登場人物もどこか‘はあ~~~???’と言いたくなるような人ばかり。詳しく書くとものすごく辛らつな物言いになってしまいそうなのでやめておきますが、とにかくわたしが今まで観てきたW.アレンの映画に出てきていた‘情けなくも愛すべき小心者’とはなんだかかけ離れているのです。はっきり言って、わたしはこの映画に出てくる人みんな好きじゃない。観ていて、この人たちがどんなに大変なことになろうとどうでもいいやーとまで思ってしまったのでした。まあ貧乏人のひがみと言ってしまえばそれまでですが~。

Matchpoint_0907_2 一介の(?)元テニス選手から、今ではお抱えの運転手付きの車を乗り回し何でも経費で落とせるような身分にまでなったクリス。それまでの‘運の良さ’で今回も乗り切れると思ったのかどうかは知りませんが(いくらなんでもそこまで馬鹿じゃないかな)、彼はクロエとの生活も、ノラとの情事も続けようと頑張ります。しかし、とうとうその二重生活?にも限界が訪れ、決断を迫られるクリス。偶然出会った昔の友人にこの厄介ごとについて相談する彼ですが、その時のせりふにまた‘あーもうコイツ馬鹿。お前がどうなろうとほんとにアタシの知ったこっちゃないよ’と思わされてしまいました。問題のせりふはこんな感じ(奴に呆れるあまり記憶違いしているかもしれませんが);

「恋人の為に全てを捨てる必要があるだろうか?」

ね、もう馬鹿でしょう???イニスとジャックは20年間あんなに苦しんだっていうのに、こいつは、こいつは~~~。あーもうムカつく。
そしてクリスは、わたしをムカつかせたままある行動に出るのですが・・・。

完全にネタばれになってしまうのでここから先の物語には触れませんが、最終的にはひとりの人物(Aさんとしておこうかな)が‘マッチポイントを取って試合に勝利する’ことになります。
Aさんは‘運が良かった’のか?刑事はなんとなく間抜けで、周りの人はいまいち鈍感。Aさんが何を企んでいるのか、そんなことには考えも及ばない(考えついてもそれを証明できない)人たちばかり。外野がこんな感じだったということも、‘運’のひとつなのでしょうか。だとしたらAさんの‘運の良さ’は本物だったのかもしれません。

Matchpoint_0907_1_1 テニスの試合では、ボールがネットにぶつかって弾み、どちら側に落ちるかで試合の勝敗が決定してしまうことがあるそうです。冒頭でのクリスの言葉;

“運が良ければ向こう側に落ちて試合に勝ち、運が悪ければこちら側に落ちて負ける”

さて、‘試合に勝利した’Aさん。この人は、自分はマッチポイントを取った!と今のところ確信しているようです。しかしわたしは、「一生罪の意識を背負って生きていく」とか言いながらも浮かれている(ようにわたしには見える)Aさんが取ったのは、‘マッチポイント’ではなくただの‘セットポイント’だったんじゃないかなあと思いました。だって人生は長いんだもん。絶対にバレないなんて保証どこにもないんじゃない?
まあ、そうとでも思わなければ地道に生きている(?)大多数のひとりとして人生やってられないっつの、というのが本音ではあるのですが。
あーもうムカつく、しかし面白い映画でした。でもやっぱりムカつく割合の方が高いかな、キーッ(←まだムカついてる)。

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2006年9月 7日 (木)

小さな国際交流?

わたしよりふたつ年下の従妹のYちゃんは、今カナダで暮らしています。そのYちゃんが恋人を連れてちょっと里帰りをするのでご飯を一緒に食べて、とYちゃんのお母様(つまりわたしの叔母さん)からお願いされて、あちらの一家3人+Yちゃんの彼氏のEさん+うちの一家3人、の計7人でお食事をしました。

Yちゃんとはもう何年も会っていなかったし、Eさんのことは少し話を聞いていただけでどんな人なのかほとんど知らなかったので、ちょっと不安でした。数年ぶりに会う従妹と初対面のカナダ人男性と何を話したらいいのさ~???わたしは人見知りなんだよう。うむむむ~と思いながら、お店に向かいました。

EさんはYちゃんよりも3つ年下で、ふたりは‘レイキ’という精神的なパワーを使ったマッサージ(すごく省略した説明だけど、気孔みたいなものなのかな?とわたしは解釈しました)を勉強しているそうです。で、Yちゃんは日本式の陶器を焼いて生活をしているらしい。ひえ~、わたしには全く縁のない世界だあ。
でも、わたしたち一家が英語はだめなことに配慮してEさんはそんなに達者ではない日本語で頑張って話そうとしてくれるし、YちゃんはそんなEさんを英語でフォローしつつ日本語の言い回しを教えてあげたりして、叔母さんは片言だけどしっかり通じる英語で場を盛り上げてくれ、マイペースな叔父さんはちょっとトンチンカンなジョークをときどきポロッと口にしてはみんなに突っ込まれ、とっても楽しい時間を過ごすことができたのでした。みんなで大笑いしながらご飯を食べ、あっという間に時間は過ぎていきました。わたしのアホな話にもEさんは笑ってくれた。Eさん、アンタいい人やわ。

そして。お会いする前、Eさんはどんな外見をしているのか???ということもかなり気になっていました(そりゃあやっぱり、ねえ)。きっとそんなにかっこよくはないさ、外国人がみんな俳優さんみたいとは限らないもんね、と期待しないように期待しないようにしていたのですが・・・。なんかね、けっこうかっこよかったのですう。『ジャーヘッド』で共演していたL.ブラックとジェイクくんを足したような感じでした。どっちかというとルーカス寄り。で、やっぱりかなり立派な体格をしていましたが、でも身長はそんなに高くなかった。わたしは自称172cmなのですが、彼はほんのちょっとわたしより高いかな?というぐらい。わたしの方がスリムだい、フッ、勝ったぜ(←???張り合ってどうすんの)。

Lucas_0907_1  Lucas Black

Brokeback_0508_11  ジェイクくん

この国際交流?を機に英語を話せるようになろうと決意した!ということは全然ありませんが(←向上心のない奴)、もしまた会うことがあるならその時はEさんやYちゃんたち一家にばかり気を使わせないようにちょっとだけでも頑張らないといけないのかな?とは思いました。でもEさんの日本語力の方が格段にレベルアップしている可能性のほうが高いかな。なんたって恋人が日本人なんだもんねー。愛の力?ふん、ケーーーッッッだ(と言いつつうらやましいわたし)。

そして余談。『ブロークバックマウンテン』という映画がカナダで撮影されたそうなんですがご存知ですか?という質問をしたい!と思ったんだけど、結局だめでした~。

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2006年9月 2日 (土)

『スタンドバイミー』  12歳の夏、線路はどこまでも続いていた

8月が終わってしまいましたね・・・。苦手な季節なのにやっぱり去ってゆく時は少し淋しい気がします。なんとなくもの悲しい気分の中、かねてからの計画通り‘夏の終わりの『スタンドバイミー』鑑賞’を実行しました。

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‘R.フェニックス特集’ということで『旅立ちの時』とこの『スタンドバイミー』が2本立てで上映されていた映画館は、当時中学生だったわたしにはちょっと近寄りがたい繁華街(って言葉今でも使うのかしら)のど真ん中にありました。でもわたしは負けなかった!雨の中お気に入りの服を着て、初めてひとりで映画館に行ったのでした。
そういうかなり思い出深い『スタンドバイミー』ですが、しかし初めて観たときは‘そんなにいい映画かなあ’と思った覚えがあります。だってそのときのわたしはティーンエイジまっさかり(?)で、懐かしく切ない思いで振り返りたい過去なんてなかったから。これは‘少年を主人公にした大人のための映画’なんだなあと気が付いたのは、20代になってからでした(←遅いって)。

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4人の中でいうとわたしは場の雰囲気を読めないバーンタイプだな。

第二次大戦に出征したときの後遺症で精神を病み、息子の耳を焼こうとした父親を心から愛しているテディ。
優秀だった兄の死にショックを受け立ち直れない両親から(そして周囲の大人から)、‘見えない子供’として扱われていることに心を痛めているゴーディー。
貧乏なアイリッシュ系の家庭に生まれ、アル中の父親、子供にあまり関心のない母親、不良で有名な兄に囲まれ、問題児と言われている(自分でもそう思っている)クリス。
ドジで臆病な、4人の中では末っ子的存在のバーン。
早く大人になりたいような、このまま子供でいたいような、そんな微妙な時期にいた4人の、夏の終わりの二日間の‘死体探しの旅’。

Standbyme_0831_2_1 

以下ネタばれ。

詳しいあらすじは書きませんが、ぐぐっと来てしまうのはやっぱりクリスとゴーディーの結びつきです。今回は、クリスと一緒にいたいがために進学コースには行かないと言い張るゴーディーに、クリスがこう言うところで涙が出そうになりました。

「俺が君の親なら職業コースに進むなんて言わせない
 君には神様のくれた物書きの才能があるんだ 
 粗末にしちゃいけない
 誰かが守ってやらないと
 君の両親ができないなら俺が守る」

こんな大人びたことを言って、同じ歳の友達を諭すクリス。とても12歳の男の子のせりふとは思えません。ゴーディーの親友でありながら、父親であり、兄でもある、彼はそういう役を引き受けることでゴーディー自身に将来を考えさせようとしました。本当はクリスだってそういう風に言ってくれる人を必要としていたのに。まわりの大人はそんなことにはちっとも気付かないのです。そして、大人たちの代わりに彼の望んでいたことを言ってくれたのは、自分が励ましたゴーディーでした。

「一緒に進学コースに進もう」

「何にだってなれるさ」

ゴーディーにこう言ってもらったクリスは進学コースに進んだ後弁護士になり、ゴーディーはクリスの言ったとおり作家になりました。

クリス 「君はいい作家になるよ 
          題材に困ったら俺たちのことを書けばいい」
ゴーディー 「きっとすぐ困るね」

Standbyme_0831_3_3 しかし、ゴーディーが12歳の頃の友達のことについて書いたのはそれから何十年も経ってクリスが殺された後。書くべき物語をたくさん持っていたからなのか、それとも他に理由があったのか。その疑問は小説の出だしを読んで解決しました。

“なににもまして重要だというものごとは、なににもまして口に出して言いにくいものだ。それはまた恥ずかしいことでもある。なぜならば、ことばというものは、ものごとの重要性を減少させてしまうからだ ― ことばはものごとを縮小させてしまい、頭の中で考えているときには無限に思えることでも、いざ口に出してしまうと、実物大の広がりしかなくなってしまう。だが、本当はそれ以上のものだ。そうではないだろうか?”

さて。ゴーディーとクリスのことばかり書いたけど、テディとバーンもいなければこの旅とこの物語は成り立ちません。父親のことを馬鹿にされて怒り狂ってしまい、せっかくの楽しい気分を台無しにしたとみんなに謝るテディ。迫り来る汽車に怯えて泣きながら鉄橋の上を走ったバーン。その後しばらくして彼らとは‘廊下ですれちがうときに挨拶する程度の仲’になってしまったとしても(いや、だからこそ、なのかも)、あの二日間と、あの頃の友達は、ゴーディーにとって特別な思い出なのです。

“12歳の日々を共に過ごしたあんな友達はもうできない もう二度と”

こんな思い出、わたしにあるかなあ。そういう友達、いないなあ。皆さんはどうですか?
はあ、気分はもうすっかり秋です(まだまだ暑い日が続くみたいだけど・・・)。

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