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2006年6月 5日 (月)

ブロークバック マウンテン:イニス

Brokeback_0509_6_3 今回は、‘好きなんだけどどうしても批判的に見てしまう’ イニスについて。好きなんです、嫌いな人に幸せになってほしいとは思いませんから。しかしジャックのことを考えるとどうしてもうう~っとなってしまう(イニスのことを書こうと思っていた矢先にびあんこさんのところでいろいろな方のコメントを拝見して、ますますそのうう~っという思いが強くなってしまいました・・・)。でもやはり彼のがんじがらめさ加減も分かるような気もするし、イニスのことを思うとなんとも複雑な気分になってしまいます。今日は、(一応)仕事しながら心はずっとブロークバック山にいました。イニスのことを考え続けて、なんだかとてもしんどい一日でした。

しょっぱなからネタばれ&ちょっと脱線。

わたしが観た6回のうち、たしか2回ぐらいは笑い声が聞こえてきた例のアルマ目撃!シーン。みなさんの意見や感想を求めて手当たり次第にブログを渡り歩いていたとき、‘浮気するならもっとうまくやれ’ ‘バレないようにしろ’ というような文章を何度か見ました。でもわたしは、仕方ないやん、だって4年ぶりなんだよ???と思ってた。すると、映画を観た後で読んだ原作でもイニスは同じ言い訳をアルマにしていました。しかしちょっとシチュエイションが違っています。小説ではアルマに見られていたことをイニスは知っていて、なんとか誤魔化そうと(?)‘だって4年ぶりに会ったんだぜ’という理由にもならない理由を作った。小説はこう続きます。“「そりゃそうよね」アルマは呟くように言った。今目にしたことは、全て事実なのだ。稲妻が一閃し、彼女が背にしている部屋の窓を煌々と照らし出した。” ・・・稲妻・・・ この前まで気がつきませんでした・・・。アルマ、稲妻を背に(?)目が光っていそうで怖いです。以前‘ジャックが震えているのはなぜ?’ という話題がびあんこさんかすあまさんのところででていた記憶があるのですが、もしかするとアルマの殺気を感じて震えていたんだったりして、しえーっっっ。ぜひともこの場面をkabioさんにイラストにしていただきたいです~。(付け加えると小説ではイニスとジャックがモーテルにしけこんでいる!時にも、部屋の窓には雹が打ちつけ、雷鳴が鳴り響いていた。ふたりの今後を暗示しているかのように。)
さて。‘もっとうまくやれ’なんてことは、‘何をするにも全力でぶつかる男’、イニスには到底無理な話。あの時もきっと抱き合うだけじゃ足りない、‘生ぬるい’ と思ったのでは。それか、考える前に先に体が動いてしまったのかもしれません。
Brokeback_0506_2
ジャックは情熱的ではあるけれど、衝動的ではない。イニス(やラリーン、ランドール)の出方をうかがって、相手の強引さにかえってびっくりするような、実は慎重派。一方のイニスは突発的情熱家(そんな言葉ないだろうけど)・むちゃくちゃ衝動的。ジャックに対するアレやコレに加えて、時折見せる暴力的な部分など、大の男でもかなりびびらされていました。

イニスのことを考えるとき、やはり父親の存在を欠かすことはできません。先に上げたようなイニスの性質はきっとあのばかたれ親父から受け継いだものなのだと思います。ゲイの隣人をなぶり殺し、死んでもなお遺伝子や血によって、その偏った価値観で息子を縛り付けるどうしようもない男。‘寛容’を人生のテーマに据えた(?)わたしですが、この親父の行為だけは許せません。こんな奴に寛容になんかなりたくない!絶対なってやるもんかい!でも父親もその父親も、みんなきっと同じように偏っていて、でも当時は ‘偏っている’ という意識もなかったのでしょうが。このイニスと父親の関係を見るにつけ、子供を生んで育てるって当たり前だけど大変な責任を伴うものなのだなあと改めて思います。空恐ろしいです。あいにくわたしには結婚・出産の予定はまったくありませんのでそんな心配するだけ無駄なのですが。あ、また話がそれた。

しかし ‘何をするにも全力でぶつかる男’だったイニスはあの再会を境に少しずつ変わっていきました。‘全力で’で向かってきてくれるジャックに言い訳をし、アルマや娘やケイシーに言い訳をし、挙句の果てには自分にまで。BBSでも書かれていましたが、‘俺は旅なんかしたことない’ だの ‘俺は面白くない男なんだ’ だのという台詞はまったく言い訳になっとらん。‘こんな男になった’のもジャックのせいだけじゃない。それはイニス自身よく分かっていただろうけど。

イニスは早くに両親に死なれ、生きていくのが精一杯という生活の中で孤独に暮らしてきました。山での最初の頃、ジャックに比べてわがままが少ないのも、そもそもわがまま以前に口数自体が少ないのも、感情をあまり表さないのもそこのところが原因。しかしジャックに出会って、‘一年ぶりに’たくさん話して、“人生でこんな楽しい時間を過ごしたことはない。この馬で飛び跳ねて月の白い部分をもぎ取ってこられるぐらいだ”と感じたイニス。
この時、イニスの視界は初めてクリアになったというか、今まで帽子のつば越しに見ていたのがそのつばが取っ払われたというか、もっと言うならひなが卵の殻を破ってでてきたようなものだったのではないかとわたしには思えます。そんなふうに感じさせてくれたジャックは、イニスにとって(自覚はないままに)とても大切な存在になりました。
しかしこのクリアな視界というのは、ふたりのほかには誰もいない、現実世界から離れた美しい山の中限定のもの。だから本当に‘見えていた’のではなく、山を降りた後はまた元に戻ってしまった。

Brokeback_0413_34年後の再会のとき、イニスの視界はまた猛烈に開けます。その激しさは、イニスに父親の呪縛を思い出させるのには充分すぎるものでした。ここでイニスはまた半目(もしくは曇った目)で物を見るようになってしまったのではないか、と。都合の悪い部分は見ないようにして、でもジャックに対する愛情も罪悪感もやっぱりあっただろうから、自分の中の矛盾はどんどん大きくなっていく。その矛盾によってイニスはがんじがらめになってしまいました。最後の逢瀬のときはもう精神的には何も見えていなかったのではないかなあと、わたしは思います。
そしてジャックが死んで、イニスはあの2枚のシャツを見つけました。ここで彼の目は、完全に開いた。今度は開いたまま、閉じてしまうことはなかった。何もかもが鮮明になって、イニスは矛盾から解放されました(映画のほうでは。小説ではやっぱり最後まで矛盾してる)。その力がシャツ(=ジャックの思い)にはあった。(このシャツのことはまた後日書きたいなあと思っているのですが、いつになることか。)

イニスの父親とジャックは、イニスをそれぞれ正反対の方向に導こうとしました。イニスの腕を両側から引っ張っている感じでしょうか。でも父親のほうは息子の目を曇らせることしかできず、結果、不幸にさせてしまった。ジャックとは全く反対のことしかできませんでした。しかしイニスの視界を開かせてくれたジャックはいない。それはイニスの自業自得ではあるかもしれないけど、でも、これ以上の罰(という言葉を使うのはちょっと抵抗があるのですが)はないと思うのです。そして彼はその罰をずっと引き受けていく覚悟を決めている。今さらあえて書くことではないとも思いますが、だからわたしはやっぱりイニスを責めたくはないなあと思ってしまうのです。長々~と書いてきて結論がこれっていうのは冴えないんだけど・・・。

最後に、びあんこさんのところで「The Maker Makes」がジャックの歌だというコメントを拝見して、ふむふむと思いました。だからエンドクレジットで2曲流れるんだということになるほど~と思ったのですが、わたしは歌詞の意味を知ったときにこれはイニスだなあと感じたのです・・・。鎖で縛られてるのも、(自分を偽って)つくり笑顔をしてるのも、自分が幸せな人間じゃない(と後悔している)と思ってるのも、イニスだと・・・。しかし本当になぜこちらの歌詞も映画で字幕にしてくれなかったんでしょうか。「He Was A Friend Of Mine」と同じぐらい大切な意味を持つ歌なのに・・・。

あと、「目が見えるようになった」という発想はどこから?と自分で考えていて、ああ、「Amazing Grace」だ・・・と思い出しました(「The Maker Makes」も賛美歌のような雰囲気があるし、やはりこの物語にはキリスト教の影があるんですね)。歌詞が載っているところのリンクを貼り付けておきます、ぜひご覧ください。ジャック=主・イエス説がいよいよ濃厚です。わたしは泣きました。

http://www.worldfolksong.com/songbook/masterpiece/amazing.htm

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コメント

かいろさん、こんにちは。
私もイニスについて考えていました。気が合いますね(笑)
拙ブログからTBしたのですが、またしても届かないようです。無理なのかな~(泣)
よろしければ覗いてみて下さい。BBM#13です。
TB本当にできなくて残念です。ごめんなさいね。
ではでは。またお邪魔します。

投稿: 真紅 | 2006年6月 5日 (月) 17時02分

真紅さん、こんにちは。いつもありがとうございます!
TBさせていただきましたのでよろしくお願いします。
長々とイニスの記事を書いて、もう力尽きました・・・。わたしはこんな文章書いたくらいでどっと疲れました。演じたヒースとジャックの苦しさは、わたしには想像できません。俳優というのは本当にすさまじい職業なのだなあと思ってしまいます。はあ、コメントにも力が入りませんー。今日はこの辺で。またいらしてくださいませ。

投稿: かいろ | 2006年6月 5日 (月) 21時03分

はじめまして!びあんこさんのブログから、飛んできましたYakです。イニスのことで最近みなさん深くて厳しい考察が続いていて、胸苦しく読んでたんですけど、かいろさん、かいろさんのイニスの考察読んで、少し今日救われました。ありがとうございます。

ジャック=イエス様説、わたしもそう感じます。
最後でジャックがリンチされて殺される映像の時、二人が結ばれた後の羊の死体とジャックが重なったです。
イエス様は羊飼いとも、神の子羊ともたとえられるので、自然とジャックとイエス様がつながりました。同じような感想持つ人が少ないので、かいろさんがおっしゃってくれて嬉しかったです。

かいろさんのおかげで少し気が楽に、優しくなれました。ありがとうございました^^

投稿: Yak | 2006年6月 6日 (火) 16時07分

Yakさん、こんにちは、はじめまして!コメントありがとうございます!
BBMの病を得て以来いろいろ物思いにふけってきましたが、イニスについてはやっぱり責めたい気持ちとそうはしたくない気持ちがあって本当に複雑です・・・。たぶんみなさんとは違う意見だとは思いますが、自分なりに考えてみた結果、結論はこうなりました。わたしの方こそYakさんからこのようなコメントをいただいて元気になりました。ありがとうございます!よろしければまたいらしてくださいね。ではこの辺で。

投稿: かいろ | 2006年6月 6日 (火) 22時00分

こんばんわ。
大作ですね~。真紅さんのところにも書いたのですが、ここ数日ぐるぐるしていましたが、やはり私もイニスは憎めないな~と、かいろさんと同じ意見です。
ところで、親のことが気になりました。今、私の中では娘の問題とあいまって結構大きなテーマなので・・・・
「グッド・ガール」でも、ホールデンとその両親の確執が、彼の行動の一因になっていますよね。
22歳にもなった息子を、息子に相談もなく病院に入れようとするところは???でしたけど、そんなに悪い親だったのかな?と自分と比較してみたり。
親は親でいい方向に子どもを導いてあげたいと思っているのですが、上手くいかないものです。それが子どもをそんなに苦しめることになるとは気づかないんです。親も人間なので・・・・やだな~私もそんなことしてるのかしら?
グチになってしまいましたすみません。
アメージング・グレース好きな歌です。歌詞はこんな意味だったのですね。今まで知らないで歌ってました!?

投稿: しじみ | 2006年6月 7日 (水) 01時53分

かいろさん、こんにちは。
イニスの考察、ふむふむと読みました。
私も含めてジャック寄りのファンは、ついイニスに辛口になりますが、それはイニスが大きな自己矛盾を抱えていて、最愛のジャックにさえ(意思に反して)酷な仕打ちをしてしまうからです。
そのどうしようもなさをヒースは完璧に演じて見事でした。ジェイクはアドリブのsorry連発でも分かるように、素の彼のやさしさがジャックという役にも反映されていて好ましいのですが、その分、原作から離れた印象が強く、どちらがいいのか判断しかねるところです。ヒース@イニスもジェイク@ジャックも魅力的だからいいんですけどね。

投稿: びあんこ | 2006年6月 7日 (水) 04時35分

しじみさん、びあんこさん、こんにちは。コメントありがとうございます。まとめレスさせてくださいませ。

・しじみさん
はい、とっても長い文章になってしまいました・・・。しかし、あ、あのことも書こうと思ってたのに~と後から思い出したりしたので、実はもっと長~くなっていた可能性もあります、おそろしい。あー忘れていてよかった。
そして、‘親’のことなのですが、本文中の意見はあくまで‘BBMのイニスの親父を見て’のわたしの感想です。あそこまで子供を抑圧し続ける親は、そうそういないと思います。いないと思いたいです。反対にジャックのお母さんは息子の全てを受け入れていましたもんね。あー、わたしはジャックのお母さんのようになりたいです。でもそれもとっても難しいことですよね・・・。やっぱり人の親であるということは大変ですね。しじみさん、うまく言えないのですが、それにわたしが言うことではないのですが、がんばってください。うーん、本当にうまく言えない~。もどかしい~。
それではこの辺で。あ、「花よりもなほ」とっても良かったです!岡田くんの笑顔、すてきでした♪

・びあんこさん
本当にヒースは完璧でした~。どちらの役を演じるにしても大変だったと思いますが、‘イニスのほうが分かる’というヒース、どんな頭をしているんでしょう?そしてこんなにジェイクから“Sorry”を何度も引き出し、観客をぐるぐる悩ますほどに完璧に演じきってしまったのだから、敬服してしまいます。これからオファーされる役の幅が広がることは間違いないですね。
そしてジェイク・・・。もう何も言うことはありません(さんざん言ってきたけど)。わたしはジャックに関しては原作よりも映画での彼が好きなのですが、これはジェイクによるところが大きいです、というよりほとんどジェイクくんのせいです。みなさんそうですかね?そうですよね?それではこの辺で。

投稿: かいろ | 2006年6月 7日 (水) 09時55分

こんにちは、かいろさん。この最初のイニスの写真、TVで
「電車男」を演じてた方に、似てませんかー?なんだか、
目元なんか?昔、チビノリダーしてた方です。名前が、、?(ああ、ヒースファンの方すいません!この写真だけです!(焦))。でも、全身写真のヒースの手足の長さ、
ウットリですね、、。
かいろさんの、”帽子のつば越しに、、、”この辺りの
表現にすごく納得しました!そうです、帽子って、
顔が隠れるんですよ!私もそんな理由で最初、
被り始めたのかも??
イニスの性格からして、そうなんでしょうね、、。
本当に父親の存在は大きいのでしょうね。

投稿: sumisu | 2006年6月 7日 (水) 12時57分

悩ませてしまってすみませんでした。親の影響に反応しやすいのです。実際は結構気楽にやってますよ。ブログ見ていただいたらわかるとおり、私ってちょっと変な人だし(家族談)
岡田君いつやるのかな~?
ところで、今日の私に記事にかいろさんの記事を引用させていただいています。いつも事後承諾でごめんなさい。

投稿: しじみ | 2006年6月 7日 (水) 13時53分

かいろさん、こんにちは。
レスありがとうございます。
ヒースは最初、ジャック役をオファーされ「ジャックはできない、イニスなら出来る」と言ったらしいですね。でも脚本担当の2人は何年も前からイニスはヒースがぴったりと思っていたとか、複雑ですね。
どちらにしても今のキャストが最高ですよね。ジャックがジェイクだったから魅力的、というのは間違いないですし。

sumisuさんに横レスですが、「電車男」は伊藤淳史くんですね。確かにこの写真、口元が似ているような。

投稿: びあんこ | 2006年6月 7日 (水) 15時05分

sumisuさん、しじみさん、びあんこさん、コメントありがとうございます!またもやまとめレスさせてくださいー。

・sumisuさん
わたしも帽子大好きっ子です。もう‘子’ではありませんが。いや~。
キネ旬の記事で、‘イニスは帽子のつばで隠してその視線の揺らぎを誰にも見せないし、ジャックのまなざしの深さを読み取ろうとしない’という深ーい文章を読んで、そのことがずーっと頭の中にありました。帽子というのは自分を隠すために便利なものなのかもしれませんが、それはイコール相手を見えなくするということでもあるんだなあ、とBBMに教えられました。本当にいろいろ勉強になる(?)映画です。
それはそうと、ヒース=ちびノリダー・・・・・・(←写真を凝視)・・・・・・あ、似てます。実は伊藤敦史くんもちょっと好きなわたしです☆ 電車男も見てました。それではこの辺で。

・しじみさん
再度のコメントありがとうございます!そしてまたお気を使わせてしまったようで申し訳ありません(と書くとすみませんのエンドレスになりそうですねー、本当に難しいです、ネットというのは)。
はい、しじみさんのブログを拝見しておりますとなんだか楽しそうなお家だなあというのが伝わってきます。娘さんもBBM色に?染めて、DVDをお二人で並んで観ていらっしゃったらいいなあと勝手に想像しておりますです。
これからしじみさんのところを覗かせていただきます、ありがとうございました。

・びあんこさん
再度のコメントありがとうございます。
何年も前からというのはどれくらい前のことなのでしょうか???もし「ロック ユー!」の頃とかだったりしたら、脚色のおふたりの慧眼にはびっくりです。そしてしつこいですがヒースの、ジェイクの成長ぶりにもびっくりです。本当に完成までにこんなに時間がかかってよかったですね・・・。もっと前に観ていたらここまでこの映画を好きになったかどうか・・・。このタイミングでこのキャストでこのスタッフで作られた、というのは神様の計らいでしょうか?それではこの辺で。

投稿: かいろ | 2006年6月 7日 (水) 17時16分

かいろさん、
今さらですがこちらの記事にコメントいいでしょうか~

どのメディアだったか忘れたんですが、例の再会シーンで、「アルマが見てしまう、という展開が、腑に落ちない」という意見を読んだような気がします。つまり「あそこでアルマに見られてしまうような演出は強引過ぎて、イニスのまわりを気にする性格と一貫してない。あの後イニスとジャックが何度も会ううちにアルマが気がつく機会はいくらでもあるのだから、その方が自然」と。「バレないようにしろ」だけじゃなく「イニスの描き方として云々」という意見だったので、印象に残ってるんですが。でもその時は単純に、「だって原作通りだしー」くらいに思っていたんです。

>ジャックは情熱的ではあるけれど、衝動的ではない。イニスの強引さにかえってびっくりするような、実は慎重派。一方のイニスは突発的情熱家。むちゃくちゃ衝動的。

そうですよねえ、イニスって、周りを気にしたり苦悩する割には「え!」って思うようなことしますよね。単に周りを気にするだけの人だったら、ジャックも2度目に恋に落ちたりしなかったでしょうし (すいません、再会のキスを勝手にこう解釈してます)。

なので、かいろさんのこのご意見にめちゃくちゃ納得して、自分のもやもやが解決されて、うれしかったです。ありがとうございます。

不器用で衝動的で突発的情熱家なイニス。
その衝動的なところが、アルマにはいつもマイナスにしか働いてない。花火大会で蹴り入れるシーンにしろ(でもあの、花火をパックにしたイニスとアルマの構図、良かったです)、サンクスギビングのキッチンで殴りそうになったシーンにしろ。
一方で、最初の夜も4年目も、ジャックにはプラスに作用したんですね。

すみません、思いっきりタイミングずれてて、しかも皆さんがコメントし終わってらっしゃるのに。失礼しました~

投稿: ぽち | 2006年6月11日 (日) 20時49分

ぽちさん、こんにちは!コメントありがとうございます~。
わたしのほうこそぽちさんのご意見にあー、ほんとだー、そうだそうだと膝を打つ(という言い回しありましたっけ?)思いがしました。<その衝動的なところが、アルマにはいつもマイナスにしか働いてない。一方で、最初の夜も4年目も、ジャックにはプラスに作用したんですね。>・・・わたしはそういうことには思い至りませんでした。ぽちさん、ありがとうございます。
イニスの取り繕っていない姿はアルマを遠ざけ、ジャックをより引き寄せてしまった。それがジャックにとって良いことだったのかはなんとも複雑ですが。でもやっぱりアルマは最初から負け戦だったんですね。勝負になってないですもんね、これじゃ。ちょっとだけアルマに同情してしまいそうです。ちょっとだけですが。
それでは今日はこの辺で。またいらしてくださいね。

投稿: かいろ | 2006年6月11日 (日) 22時46分

かいろさん、
>イニスの取り繕っていない姿はアルマを遠ざけ、ジャックをより引き寄せてしまった。
どうしてこんなに的確に簡潔に表現できるのでしょう~すごい!かいろさん、ありがとうございます。
>勝負になってないですもんね、これじゃ。
ほんとですよー全くなってないです!
>ちょっとだけアルマに同情してしまいそうです。ちょっとだけですが。
この「ちょっとだけですが」、ウケました~また来ますねー

投稿: ぽち | 2006年6月12日 (月) 00時03分

わ~、ぽちさん再コメントありがとうございます!
アルマ、あのキスを目撃したときにもう分かっていたのではないでしょうかね、自分では駄目だと。あの直後は何も考えられなかっただろうけど、後々、アタシはあんなキスされたことないわ、キ~ッなんて思っていたりして。もし自分が同じ立場だったら・・・とは思うのですが、どうしても根本的にアルマは好きになれないので、‘ちょっとだけの’同情で勘弁してくださいー。ではまたいらしてくださいね♪

投稿: かいろ | 2006年6月12日 (月) 01時48分

かいろさん、拙ブログへのコメント&TBありがとうございました☆
じっくり読ませていただきました!すばらしいです~!
実は私イニスファンと言いながらも、イニスのことを論理的に考えてなくて(頭が悪いので/笑)皆さんの記事を読んでイニスについて深めさせていただいておりました(汗)
イニスをプッシュする運動を展開している一人として、かいろさんの記事のようにイニスをとてもよくとらえた深い考察を読むととてもうれしいです~何かと肩身の狭いイニスなので(笑)

さて、アルマの殺気を感じて震えてるシーンですね?なんか描くのおもしろそうですね!うまく描けるかどうかわかりませんが、承らせていただきます☆しばしお待ちくださいませ~

投稿: kabio | 2006年6月13日 (火) 00時27分

kabioさん、こんにちは!コメントありがとうございます!そしてお返事が遅くなってしまいました、申し訳ありません。
イニスの記事、kabioさんに気に入っていただけたのなら嬉しいです!BBMを観てからというもの、脳みそのここ何年か全く使っていなかった部分を必死でたたき起こしてフル稼働させているような感じで・・・(でも大したこと書けないのですが、うーむ)。仕事にもこれだけ情熱を持って臨めたらいいのですが、それは無理なようでございます、えっへん。
アルマの「光る眼」、描いていただけるのですか?とても嬉しいです!ありがとうございます!!!でもご無理なさらないでくださいね。突然伺って変なお願いをしてしまってすみません~。わ~、でも楽しみです~。
それではこの辺で。またお邪魔させてください。

投稿: かいろ | 2006年6月13日 (火) 23時17分

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